表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EYES  作者: 和菓子
EYES
94/186

第四章「独房」 14

 「…え…?バッタ?」たじろぐマイケル。

 「そうですバッタです」

 「は…?食うもんちゃうやろ…?」

 「バッタも大事な食料ですよ」ミシェルはそう言って自分のリュックの中からある物を取り出した。

 バッタケースだ。

 プラスチック容器の中にこれでもかというくらいの無数のバッタが詰められている。虫嫌いが見たら卒倒するであろう光景だ。

 しかし、ロバートとマックスはそれを気にも留めずに面白そうにマイケルを見ていた。ミシェルのバッタの素揚げはレジスタンス内の定番メニューだ。その手の惨い光景には慣れてしまっているのだ。

 「諦めろ。」

 「まぁ一口食べたら慣れるよ。」そう言って、ロバートとマックスはそれぞれマイケルの肩に手を置いた。

 マイケルの顔から血の気が引いた。

 マイケルは震える指でバッタの素揚げを一匹つまむ。そしてそれを口の中に運んだ。


 パリパリパリ。何回かソシャクをした後、黙ってコンソメスープで流し込んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ