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第四章「独房」 8
これで家に侵入して来たノーアイズ全てにカタが付いた。
次は侵入を試みるノーアイズ達の排除だ。
「俺が行くよ!」マックスが叫んで家から飛び出た。
街道には立ち並ぶ家々に住み移ろうとする無数のノーアイズの姿があった。当然、その中にもこの家に住み移ろうとする輩はいた。20か30か。太陽の光が差し込み始めたと同時に彼らの皮膚が音を立てて蒸発し始めた。
マックスの2挺のグロックが乱射される。でたらめに撃たれた弾丸が侵攻するノーアイズの動きを止める。
胸に被弾した最寄りのノーアイズが爪で腹を抉ろうと、振りかぶりながらマックスに走り寄ってきた。
それに反応したマックスはとっさにそのノーアイズの両太股を撃ち抜いた。それが悲鳴を上げながら崩れ落ちるのを見ると、マックスは足を使って動き回り始めた。
gun・runだ。
ノーアイズの攻撃に捕まらないよう、絶えず高速で短距離移動しながら相手を磔にするーー。
そして、10体程が屍になった時、ミシェルが加勢に入った。