表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EYES  作者: 和菓子
EYES
72/186

第三章「廃屋」 29

 「ああ…こんなに怖ぇ鬼ごっこしたのは…初めてだな…ランボーも…泣いて逃げるんじゃ…ねぇのか…?」ロバートも目一杯肩を上下させて肺に空気を入れ込んでいた。大きく見開かれた目からは恐怖の色が伺える。


 すると突如、マックスがとんでもない言葉を口にした。


 「アッシュは…?!」


 「!!」とっさに見渡すが、踊り場には彼の姿がなかった。

 その時、ミシェルの脳裏を一本の黒い閃光が貫いた。

 ならばーーー!?

 ミシェルは先程入ってきた扉を思い切り蹴った。扉は支点の蝶番が外れ、そのまま床に叩き付けられた。

 次の瞬間、史上最悪の光景が3人の目に飛び込んできた。

 扉の向こうにいたのは、身長5メートルの酷く巨大なノーアイズだった。しかし、そいつの腕からは、ノーアイズでは考えられない程の筋肉が隆々と浮き出ており、真っ赤な歯茎に植えられた牙も鋭さを増していた。その中でも特に掌が巨大で、あの圧殺死体の手形と丁度合いそうなサイズだった(手形は死体の体を包み込むように付いていた)。


 そしてその手の握られた中にーーアッシュがいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ