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第三章「廃屋」 14
「済みません。貴方がた、出来るだけ早く下を片づけて下さいね。」
「一体どうしたんだよ、キザ!?」ロバートは一旦はそう切り返したが、その直後、ふと振り向いて背後の状況を確認することとなった。このままではエスカレータの真ん中で挟み撃ちだ。「頑張れよ、俺はクリーチャーバーガーになんぞなりたくねぇぞ。」
そしてロバートは改めてウージーを片手に取って構えた。「行くぞマックス。腐ったパンズに穴を開けてやれ。」
「了解!」マックスはアッシュの体をロバートの方に預けると、ベルトから2挺のグロックを抜いた。不格好にペイントされた赤のボディが一瞬、懐中電灯の光で照った。
「アッシュ、ライト頼むね。」
「了解っス」アッシュがそう答えたと同時に、マックスは2挺のグロックを手に、突然エスカレータを一気に飛び降りた。
15段はあったが、何の物怖じもせず、飛んだ。中に浮かんだマックスの姿は、瞬く間に放物線を描いて1階のフロアへ落下していった。