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EYES  作者: 和菓子
EYES
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第三章「廃屋」 10

 早くここから、この建物から抜け出したい。その思いが4人の足を早めた。

 ミシェルもマックスもロバートも、さらには本人のアッシュも、休憩の事はとうの昔に忘れていた。

 店と店との通路をひたすら歩いた。正面出口からは出られない。再びノーアイズ・パレードになる。他の出口を探すしかなかった。

 地図はどこだ。

 4人はまず、地図を探すことにした。どこにあるかわからない出口も場所がわかればすぐに行き着ける。それに加えてどこにどう出るかというのも知っておかなければいけない。

 そして、出口を探すより地図を探す方が容易だ。少し視線を高くすれば必ず見つけられるエスカレータに行けば見つけられるのだから。

 4人は予想通り、すぐにエスカレータを発見した。案外近くにあった。その元へと急いだ。

 ものの数十秒で行き着いた。しかし、肝心の地図は、なかった。いや、正確にはなくなっていた。その証拠に、エスカレータの柱に地図を貼る枠があった。ノーアイズか気狂いが枠から抜き取ったのだろう。

 「どうすんだ糞!!無ぇじゃねぇか糞!!」ロバートは拳を枠に思い切り叩き付けた。

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