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EYES  作者: 和菓子
EYES
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序章5

 今朝、ガンショップを確保できたのは幸いだった。手に余るほどの銃器が手に入ったからだ。

 ジョンはふと、ショップの割れた窓から臨める景色を見た。

 ヨーロッパ調の寂れた家々が立ち並び、誰もいないその中を、12月の凍てついた風が1人駆けていた。

 茜色をした西の空が、闇に浸食された東の空に蹂躙されている。

 …雪だ…。クリスマスの祝福か…

 「あぁ、今夜は冷えそうですねぇ…。」ミシェルが冷えた手を吐息で暖めながら、ジョンに近づいてきた。

 ミシェル。レジスタンスのシェフ。端正な顔つきをしたイギリス人だ。

 「そうだな…。皆にショウガたっぷりの飲み物を作ってくれ…」ジョンの手も悴んでいた。

 「了解。ではジンジャー・チャイでも作りましょうか」ミシェルはそう言うと、小走りでショップの調理室へと向かっていった。

 「手早くな。日が沈んじまう。」


 昨晩は5人死んだ。

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