表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EYES  作者: 和菓子
EYES
40/186

第二章「腐食」 10

 「…!!」やばい!声でばれちまう!!

 ジョンはとっさにレイを懐へ抱き寄せた。

 しかし、遅かった。ノーアイズ達は一斉にこちらを振り向くと、ふらふらと走り寄って来た。

 「あぁ…!あがぁ!はぁ!あぁあ!」それでも尚、レイは突然の痛みに震え続ける。動悸が激しくなる。

 「おい!!大丈夫か!?おい!!」皆が必死に呼びかけるが、レイの耳には入ってない。喘ぎ苦しみ、小刻みに震える手でジョンのコートを鷲掴んだ。レイの顔が苦悶に歪む。

 すると突然「げぇっ…がぁっ…げぼっ!」屈み込み、アスファルトの地面に大量の血反吐を撒き散らした。レイが撒き散らしたそれは黒かった。

 再度吐く。レイの溢れ出た涙が反吐の中に混ざり込んだ。見るに耐えないものだった。レイの膝が暴れている。

 ジョンはこんなところで来るとは思わなかった…レイをこの手で撃つ刻だ。

 レイの掴んだ手が徐々に緩んでいく。

 「ひぃ…ひぃっ…ひぃ…!」喘ぎ声が断末魔に聞こえる。

 残念だが…もう…終わりだ…。

 ジョンは決心し、腰のホルダーからコルトパイソンを引き抜き、即座に悶えるレイの頭に狙いを定めた…。

 「あああぁあぁあぁぁあぁ!!!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ