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第六章「瞑想」 40
「俺を一撃で葬りたいならば次は88mmを用意してこい。今のノーアイズもだ。俺達はもうウージーを何千発撃たれようが、拳銃を何万発撃たれようが決して死なない。過ぎる程に頑丈なのだ。今まで俺は電波圏外に居たから思うように力を出せなかったが、ニューヨークに足を踏み入れた今、街中のノーアイズ全てが私の思うが儘になったのだ。行動、進化、繁殖等、あらゆる行為を操作し、俺の私兵、軍隊とする事が出来る。やろうと思えば銃を持たせ、陣列を組ませ、マーチする事も出来る。………今まで眼球をむさぼり喰らう事しか頭に無かった化物共が突如、殺戮機械へと変貌する………面白いだろう?」
しかし、ミシェルの語りを聞く者は誰も居なかった。