表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EYES  作者: 和菓子
EYES
145/186

第六章「瞑想」 37

マイケルは嗤った。不意に腹の底から失望と憤怒が何か訳の分らぬ物に変換され、喉仏からせり上がって来たのだ。

 「おら、鉄くず野郎!!死ねや!!死ねや!!」

 声が震えた。心の臓腑に蓄積していた憎悪がミシェルの頭蓋に突き刺さり、爆ぜる。

 業炎はすっかり二人を包み込み、彼らの傍観者として激しく揺れ動く。

 黒煙が肺を焼く。煉獄の炎が肌身を焦がす。

 「死ねや!!死ねや!!死ねや!!死ねや!!」マイケルの叫び声も、燃え盛る炎の轟音で掻き消される。

 弾が尽きる。装填。撃つ。撃つ。撃つ。

 ミシェルはもう動かない。

 が、この時、炎の中で蠢く者が。

 ノーアイズだ。

 自身に纏わりつく炎を掻いて、ワルサ―を撃ち続けるマイケルの肩に掴み掛かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ