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第六章「瞑想」 25
絶望と混乱で動かなくなったジャニス。それを見て狂気を含んだ笑みを浮かべるミシェル。
「おやぁ?ボヤボヤしてると撃ちますよ?」
「死ね。」ジャニスの吐息の間から微かに洩れた声。
「はい?今何と?」
「アンタなんか死んでしまえ!!!」
「黙れぇぇ!!ウジ虫がぁぁ!!!」激昂したミシェルは叫んだ彼女の顔面を思い切り蹴り飛ばし、踏みにじった。「黙れ!!糞アマ!!屑が!!ほざきやがって!!」吐き散らしながら、踏みつける。靴底から甲高い苦渋の悲鳴が洩れている。いい気味だ。
「アンタなんか絶対許さないから!!」
まだ喚くかゴミクズ!!
満身創夷のお前に何が出来る!?
戯れ言は大概にしろ!!
「もういい!!死ねぇええぇぇぇえぇええ!!!!」
ミシェルは足元のジャニスの頭部にベレッタの銃口を向けた。
そして、撃った。
が、その前に撃たれた。
頭蓋に一撃。