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第六章「瞑想」 19
交代しなければならない。今度は俺が装填する番だ。
「ジャニス、交代だ!!撃ち込んでやれ!!」
「ちょ、ちょっと待って!!…出来た!!OK!!」
少し遅れたが、許容範囲。ジョンはそれを気にも留めず、シリンダーに弾を詰め始めた。
それと同時にジャニスが撃った。散弾がノーアイズの躯のあらゆる箇所を吹き飛ばしていく。
が。
「ジョン、交代!!」
「何?!」
予想外の出来事に手元が狂った。弾丸がジョンの手から滑り落ちた。
早い。弾切れが早い。装填に取りかかってからまだ僅かな時間しか経っていない。
クソっ!!
ジョンは手から滑った銃弾は無視し、五発入ったシリンダーをコルトパイソンの銃身にセットした。