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第六章「瞑想」 17
一方、ジョンとジャニスは店の前で、強化されたノーアイズとの攻防を行っていた。
高速接近するノーアイズを一体一体確実に殺していく。口で言うのは簡単だが、実際これはかなり神経をすり減らす作業だ。
一発で仕止め損ねたら次を撃つまでに軽く4、5メートルは距離を縮められる。もしもそこで弾切れとなったならば…
「ジャニス、代わってくれ!!」
「OK!!」ジョンはシリンダーの中の最後の一発を撃つと、ジャニスと入れ替わった。
ジャニスは答えると、ジョンをかばうようにして動きながら、近付いてくるノーアイズを撃ち始めた。正面のノーアイズの頭を西瓜の如くかち割ると、すぐ振り返って背面にいたノーアイズを撃つ。
ブルが迫ってきた。ジャニスはそれに一瞥すると、言った。「バトンタッチ。」
「任せろ!」その瞬間、コルトパイソンが火を噴き、ブルの首をその弾が貫いた。