表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EYES  作者: 和菓子
EYES
112/186

第六章「瞑想」 4

 それは地に降り立つと、ブルを越える風の如きスピードでこちらに向けて突っ込んできた。

 闇の中から突然現れたそれの正体は、

 レイ・ハウエルだった。

 遙か遠くで一つ踏み込むと、すぐさまひとっ飛びでジョンの眼前にまで迫ってきた。

 「…!!」ジョンがとっさに屈むと、レイの体は彼の背中を越え、そのままの勢いで通り過ぎた。直後、レイは空中で半回転して、着地点のバンの車体に張り付いた。

 最早その怪物にはレイ・ハウエルという人間だった頃の面影はほとんどない。灰がかった白濁色の粘着質の肌、口からはみ出す長い紫の舌、漆黒の液体を絶えず抽出する壊れた涙腺…。レイはすっかり「ノーアイズ」という怪物に成り果ててしまっていた。

 レイは野太い奇声を上げてそこらに唾液を撒き散らすと、再びジョンに飛びかかっていった。

 上体を起こしたジョンはそれに反応し、飛びかかってきたレイ目がけてコルトパイソンを撃った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ