111/186
第六章「瞑想」 3
今まで長い長い前置きに付き合って下さって誠に有り難う御座います☆
EYESはここからが本番です。
レミントンのショットガンが轟音を響かせた。
目の前で今にも襲いかからんとした一体のノーアイズの頭が粉砕した。
「あぁ、クソ。キリがねぇ!」
ボブが叫ぶと、向こうの方でさまよっていたノーアイズがまた一体、突っ走って来た。
「任せろ!」今度はジョンのコルトパイソンが火を吹いた。大口径の弾丸がそのノーアイズの腑に巨大な風穴を作った。
その時、ジョンの背後からはブルが襲いかかっていた。ブルは車の陰から猛スピードで忍び寄り、牙を剥き出しにして飛びかかった。
その瞬間、フランキのショットガンが無数に散らばる散弾を放ち、ブルの下半身をもぎとり、それをただの肉袋にして見せた。
「本当に何なの、これ?!前に進めないじゃない!!」地団太を踏みながら弾を装填するジャニス。横腹の傷はまだ癒えず、未だに血が滴り続けている。
弾を十分に込めるとジャニスは、前方に立ち塞がった高層ビルの屋上から何者かが飛び降りたのに気付いた。