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第五章「地獄」 10
「俺は…駄目な…駄目な人間なんだ…!!ははははは…!!駄目な人間だあああああぁぁぁぁぁぁぁ111111111!!!!!!」突如、ミシェルは壁に頭を叩きつけ始めた。狂ったように何度も何度も繰り返す。額から流血しだしたがその奇行は止まらない。
「お…おい、ミシェル!!」駆け寄ったマックスとマイケル。2人がかりでミシェルを壁から引き剥がす。
が、
「黙れええぇぇえぇええ!!!!」逆に思い切り払いのけられた。尻餅をつく2人。
血で顔を真っ赤に染めたミシェルが薄ら笑いながらふらふらと立ち上がった。
すると言った。
「俺は死ぬことにした」見ると彼の手元には血染めのベレッタが。ベレッタの銃身から滴になった血がこぼれ落ちる。
そしてその銃口がゆっくりと…
マックスの方を向いた。
「お前は俺の仲間だった。だから俺と一緒に死ね。」