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序章1
ガンショップの自動ドアがせわしなく叩かれる。
客?そんないいもんじゃない。
人間は俺達以外誰もいないのだから・・・。
ジョンは手に握っていたマグナムを一発、二発とドアにぶち込んだ。
直後、ドアのガラスが砕け散り、そのすぐ向こうで大きく黒い血溜まりができた。
その中で肉塊になっているモノはガンショップに潜む八人には見ずとも容易に想像できた。
「ノーアイズか・・・!」
怪物だ・・・。
アメリカ ボストン 12月25日午後6時
世界が怪物に喰い潰されて2ヶ月が経った・・・。