第2章 1話 研究室の爆発
セイルの研究室は塔の最上階。
窓から学都の街並みが見える。
棚には怪しい薬瓶がずらり。
俺が入った瞬間──
「ユウマ! ちょうどいい。 新魔法の被験者になって」
セイルがメガネを光らせて、
青い液体が入ったフラスコを差し出す。
「え……飲むの?」
「飲むもんじゃない。 魔素を注入するの」
リリアが後ろから、
「セイル、また爆発するやつじゃない?」
ミアが尻尾を振って、
「爆発したらユウマの髪、焦げるわよ。
……ふふ、楽しみ」
俺はため息。
「わかったよ」
掌に液体を垂らす。
魔素を流し込む。
……瞬間、青い光が爆発!
「わっ!」
俺の髪がチリチリ。
リリアの前髪が、ちょっと焦げてる。
「……セイル」
リリアの声が低い。
「データは取れた! 成功!」
ミアが爆笑。
「ユウマの頭、ツンツンしてる! 可愛い!」
……なんだよ。
でも──
その失敗した魔法。
俺はコピーした。
無属性で、爆発をコントロール。
「セイル、次はこれでいく」
セイルが目を輝かせる。
「異世界人の適応力……恐るべし」
リリアが焦げた前髪を指で直しながら、
「……ユウマ、次は私の剣術も見てて」
ミアが耳をピクピク。
「私も弓の新技、練習するわ」
……毎日が、こんな感じ。
でも、
それでいい。
だって、
俺たち、強くなるんだから。




