表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の錬金術師  作者: 秋元智也
57/58

57話 不相応な討伐依頼 (2)

どうやってメノウがこの依頼を受けれたのかは疑問

に思った。

ポイズンリザードは一人で倒せるレベルの魔物では

ないからだった。


まだEランクになりたてのメノウが受けるにはあま

りにも荷が重過ぎる。

ましてや、ギルドの受け付けを通るとは思えなかっ

たのだ。


「それで?どうやって承認してもらったんですか?」

「普通に持って行っただけだぞ?」

「そんなわけないですよね?白状するか、ギルド長

 に直接言って依頼自体の取り下げをしてもらうか

 どちらにするか選んでください」

「なんだよ、それ〜、ランク下がるだろ?」

「当たり前じゃないですか!そもそも、少人数で倒

 す魔物じゃないんです。そもそもポイズンリザー

 ドがどこにいるか知っているんですか?」


知ってて当たり前の事を聞いた。

だが、メノウは胸を張る様に自信満々で答えた。


「森だろ?この前採取してて、出て来たからな」

「ハズレです。河辺か、泉のそば、いわゆる水の近

 くに巣を作る習性があるんです。そして今は産卵

 期!群れで生息するポイズンリザードを下手に攻

 撃すると、群れに襲われると言う事です」


せめて1匹づつなら、なんとかなるかもしれないが

群れとなったら話が違ってくる。


「だったら、どうやって倒すんだよ?」

「それを言ってるんですけど……そんな事もわから

 ないで依頼を受けたんですか?」


全くもって冒険者には向いていない。

魔法は自信を持つだけあってか、威力はある。

だが、コントロールが未熟なせいで仲間がいれば

絶対に巻き込むだろう。

剣の腕は並で、作戦を考える能力はゼロに等しい。

油断も多く、集中力散漫。


「これでは先が思いやられそうですね…」


作戦がないわけではなかったが、それを今教える

気にはなれなかった。


「では、明日までにどうやって倒すか考えて、明日

 答えられるようにしておいて下さい」

「は?今から行かねーのか?」

「行っても何も出来ずに帰ってくるだけだと思いま

 すよ?それに一人で行って怪我したらどうするん

 です?誰も助けてはくれませんよ?」

「それは……確かにな……」


一応、納得したのかベッドの上に座ると考えている

様子だった。

明日までに何かいい案が浮かべばいいのだが……。



ハルカの方は、これからの事を考えねばならなかった。

ギルド長にばれていると言う事は、他の冒険者や、

ギルド職員にバレていると見ていいだろう。


いつどこから密告があるか分からないと言う事だ。

ギルド長が言っていたように、ランクを上げて簡単

には拘束できない身分になるのが一番安全なのかも

しれないと考えていたのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ