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黒の錬金術師  作者: 秋元智也
45/59

45話 討伐依頼 (4)

見つけたゴブリンの集落は谷のようになった地形

の場所にあった。


一見、上から見るだけでは気づかないが、よーく

目を凝らして見ると、所々にゴブリン達が作った

であろう柵が置かれていた。


これは人間達の村でよく見る魔物避けの柵のつも

りだろうか?


「少し知能がある個体がいるかもしれないですね」

「一気に燃やすか?」

「まずは様子を見てからです。それに…ここから

 見えるだけでも5匹、高台に3匹、多分建物の奥

 には無数の反応があるので、いくらゴブリンだ 

 からと焦って飛び込むのは自殺行為です」

「なら、見てるだけかよ?」


さっき取り出した細い針のような物を近くに転がっ

ている石に突き刺した。


「さっきのビリビリしてたやつか?」


メノウは先ほどの雷針を見ていたので、威力がど

んなものか知っている。

だからこそ、使い方が分からないという顔をして

いる。


「これは別物です。手榴弾といっても分からない

 ですよね。見れば分かりますよ」


ハルカは手に持った針の刺さった石を握り締める

と、おもいっきり振りかぶって投げたのだった。


弧を描くように飛ぶと、ゴブリンの巣の中央へと

飛んで行った。


ハルカが次々と投げている間に、落下した石が一

気に火花を噴いたように下では爆発が起きていた

のだった。

この世界では魔法以外でこのような大規模な爆発

を見る事はないかっただろう。


ハルカすら師匠に怒られたものだった。

その理由が、あまりに火力が強いのと、もしどこ

かにぶつかって跳ね返ってきた時に、確実に致命

傷になるという事だった。


魔術師でもないのに、この威力は危ないと何度も

注意されて、実際は発表する事なくハルカの鞄の

下の方に埋もれる事となった物だった。


「おい、今のなんだよっ!威力がおかしいだろ」

「作って検証したんですが、結局どこにも出さな

 かったんですよねぇ〜……まぁ、使っちゃいま

 しょう」

「いやいや、ほぼこれで終わりじゃねーか!」

「そうでもないですよ?ほら、ちゃんと大きいの

 が残ってるみたいです。メノウさん、行って来

 てください」

「大きいのって………あれか……ここから見ても

 もう瀕死じゃねーかよ」


文句を言いながらも剣を抜くと一気に駆け降りて

いった。


雑魚のゴブリンは最初の爆破で結構死んだと思う。

陰に隠れていたゴブリンも、あれだけ大きな音が

すれば出て来て爆風に巻き込まれただろう。

見張りは二発目のをお見舞いしたので、見張りの

意味をなさなかった。


「これで、あとは部位の回収かな………」


一番嫌なのが、死んだ魔物の一部を集める作業だ。

ボアならツノ。ゴブリンなら右耳と、魔物によって

討伐部位が異なるのだった。


もちろん、切り取れば血が出るし死んでいても、

あまり楽しいものではなかったのだった。




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