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黒の錬金術師  作者: 秋元智也
22/58

22話 アネスタ王国

その頃、進路を南へと変えたハルカ達はアネスタ王国

との国境近くまで来て居た。


冒険者は他国でも同じように登録されている為、犯罪

歴が重要視される事があるらしい。


ただし、これは魔術での検査を受ける為、冤罪などが

生まれる可能性は低いとされていた。


入国手続きは、ギルドカードの提示と数枚の金貨を

支払えば簡単に入れる。

あとは、入り口の水晶に手をかざすと、犯罪歴で色

が変わると言う仕組みになっている。


メノウとハルカはお互い水晶に触れたが何も反応し

なかった。


「おう、入っていいぞ」

「ありがとうございます」

「あぁ……」

「気をつけて行けよ、子供はすぐにカモられるからな!

 早く父ちゃんと合流しろよ」

「はい、ありがとうございます」


無事にアネスタ王国に入れると、入国審査の際に父

を探しに来たと嘘を言ったのだった。


まだ16歳のハルカは、どうにも幼く見えるらしく年

齢相応には見えなかったらしい。

メノウも同じく17歳で成人しているのだが子供に見

られたらしい。


なら、いっその事働くに出た父に会いに来たと言っ

た方が疑われない気がした。


冒険者はほとんどが孤児が多いと聞いて居たが、親

が居ないわけではない。


それと犯罪歴に嘘は含まれないらしい。

さっきの門番にこの不思議な水晶の事を聞いてみた

が、彼らはいたって普通に答えてくれた。


「この水晶ってどうやって犯罪者を見分けるんです

 か?」

「あぁ、これか?これはな〜殺人を犯した人間は赤

 く光るようになっているんだ。殺人幇助などに手

 を染めると橙。依頼など殺意を秘めて誰かに頼む

 など、命令できる地位の人間はほとんどが黄色だ

 な〜」


管理する人は、水晶に反応がない人間には優しいよ

うだった。


メノウにも反応がなかった事から、殺害を支持した

と言う疑いも晴れたというものだった。


だが、今の性格のままだと何か問題が起きてもおか

しくないとも思ってしまう。


「メノウさん。ここでは問題は起こさないでくださ

 いよ?」

「そう言うハルカはどうなんだ?冒険者に登録して

 いるが戦えるのか?」

「戦えると思ってたんですか?剣なんて持った事も

 ないし、魔法だって僕は使えませんよ?」


堂々というハルカにメノウは鼻で笑ったかのような

視線を送った。


「おいおい、それでどうやって依頼をこなすんだよ

 ?旅費はどうするんだ?」

「そんなの自分で稼ぐに決まっているでしょ?その

 頭は空っぽなんですか?」

「なっ……俺はだな〜」

「あ、ここですね」


ハルカは入り口で買った地図を頼りに冒険者ギルドへ

と来て居た。

ハルカが受ける依頼は、どれも採取依頼だった。


森の浅い場所での探索と安全な鉱山での鉱石の採掘だ

った。


どちらも、安全そうな場所に自生している依頼を狙う

のだった。


「俺はこっちがいいな……」


メノウはボア討伐の依頼書を手に取ったのだった。


ボアとは猪のような魔物で、長い牙と硬い体毛が

特徴だった。


獲物を見つけるとどこまでも追いかけてくるが

真っ直ぐに突進してくるのが特徴でギリギリで

横にかわせれば、問題はない。


ただ、仕留めるには高火力の魔法か何度か切り

つける必要があった。


「やめた方がいいんじゃないですか?まさか一人

 で行くつもりですか?」

「おい、あの幻惑のポーション貸せよ?」

「………はぁ〜」


ハルカは大きなため息を漏らしたのだった。


「人間以外に通じる訳がないでしょ?本当に貴方は

 バカなんですか?」

「なっ……バカとはなんだ!バカとは!」

「そうでしょ?幻惑ポーションがどれだけの金額で

 取引きされているか知っているのですか?」

「ん?安いんだろ?だって、あのジジイもお前も何

 度も使っていたし?」


やはり、メノウは物の価値が分かっていないようだ

った。

これでは、この先がおもいやられそうだ。







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