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黒の錬金術師  作者: 秋元智也
12/40

12話 暗殺 (2)

イーサの暗殺は未遂に終わった。

正確には、まだ死んでは居ないというだけだった。


すぐに医療班が呼ばれて処置に移った。


毒であることは突き止めたが、それが何の毒なの

かは、いまだに不明だった。


犯人はすぐに取り押さえられた。


あの部屋にいたメイドの一人だった。

メノウに付いていた専属メイドだったのだ。


メイドは拘束されると、すぐに独房へと移された。

そして、メイドの主人であるメノウが罪人として

捜索される事となったのだった。


朝に、馬小屋へときて朝駆けしていたという証言

がイーサから出ていた。


それを元に、国内の捜索が始まったのだった。


目撃者は直ぐに現れた。


「朝に青の錬金塔の方へ馬を走らせておられました」

「そういえば、最近よく通っておられるとか」

「確か、朝に食堂に来ておられました」

「たしか、今日はメイドを怒鳴りつけておられま

 した」

「何か変わった薬瓶を手に持っておいででした」


証言は城の各所で見たという証言があった。


要約すると、朝にメイドを叱りつけ、何かを言い渡

した。

ー毒殺を命令した可能性ありー


変わった薬瓶を持っていた。

ー毒の可能性ありー


朝、食堂に寄った。

ー食べ物か飲み物に毒を仕込む可能性ありー


青の錬金塔によく行っていた。

ー毒はそこで作られた可能性ありー



ここまで推察されると、兵を率いて騎士団長自ら出陣

したのだった。


夕方頃には、騎士団長自らメノウと、その共犯者であ

ろう青年を確保したと連絡が入ったのだった。




     ♦︎♦︎♦︎




腕を拘束され、猿轡をはめられると地下牢に入れられ

たのだった。


自害できぬようにとメノウは椅子に括りつけられて身

動きすらできなく拘束される事となった。


「おい、お前ら!どうして俺までこんな場所入れられ

 るんだよっ?俺が誰だかわかっているのか!」

「メノウ様、お静かに願います。いや、イーサ様暗殺

 を企てた賊風情がっ!ここでは、もうすぐ尋問が始

 まります。早く事実を吐いた方が楽になりますよ?」

「なっ……何を言っているんだ?俺がイーサの暗殺?」


男はメノウを睨みつけると、鍵をかけた。

そして横の牢にはハルカが入っている。


「おい、お前もこんな無能な奴に頼まれて毒を作った

 んだってな?早く自白して楽に死なせてもらった方

 がいいぞ?このまま死ぬまで拷問を受け続けたくな

 ければな……まぁ、若いし一生労働させる為に鉱山

 に送ってもいいんじゃねーか?あそこでは男も女も

 アソコを使って夜の世話も労働のうちに入るんだろ」

「いいな〜、ここでしっかり掘って、向こうでも死ぬ

 まで掘られるんだもんな〜」

「ちげーね〜」


下世話な会話を耳にすると、吐き気がしたのだった。



暗殺と聞いて、一番混乱していたのはメノウ自身だっ

た。

いくら気に入らないからと言って、誰かを殺そうと

は全く考えもしなかった。


「なんでこんなことになるんですかぁ……僕は全く

 関係ないですよね?どうして僕を巻き込むんです

 か?」

「知らん……俺はイーサを殺そうなど、思っても…」

「イーサといえば、貴方の兄ですよね?兄弟殺しは

 まずいですよ?」

「違うっ……俺じゃない。本当なんだ」

「どうだか……。」


ハルカは大きなため息を吐いた。


ここに来るまでつけられた猿轡は外されたが、変な

印を刻まれた。

これは前に聞いた事がある。

奴隷紋ともう一つ……そう罪人が逃げ出さない為の

印に似ているのだった。









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