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重なり合う世界の果てに

後ろから「おい!お前。」と図太い声で呼ばれて振り返ると二足歩行の虎が立っていた。


俺「はい!すいません、すいません、食べないで下さい。」反射的に地面にのめり込み勢いで土下座をした。


虎「何やってんだ?お前は今来たばかりの新入りだろ?俺の仕事はこっちに来た奴らを案内する事なんだ!」


恐る恐る土の付いた額を上げて虎の方を見ると頭上に【案内人プロlevel2】と浮かんでた。


俺「すいません、虎さん」


虎「オイラらの名前はドゥルガーだ!新入りお前名前は?」


俺「はい!!鈴木はじめと申します。」


ドゥルガー「鈴木はじめ、、、長いな。はじめで良いか?」


俺「鈴木でもはじめでも便所コオロギでも好きに呼んで下さい。。。」


ドゥルガー「がはははははは!!はじめお前の職業占い師じゃなくてコメディアンだったら売れてたかもな!」


予想以上に愛想の良い虎に、緊張の糸も少し緩んだ。


俺「ドゥルガーさん、すいません。俺あっちの世界で死んで気付いたらここに上から落とされたんですが此処っていったい?」


ドゥルガー「此処か?此処は全ての奴の職業が来た順番から決まりってる世界。マーガレット王国だ!」


俺「マーガレット王国?因みにマーガレット王国の王様も?」


ドゥルガー「王様じゃなくて女王様だな!勿論女王様も違う地球から来たんだぜ!」


ただの運ゲーの異世界に迷い込んでしまったみたいだ俺は。。。

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