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ご飯作りタイム

こんにちはツナ缶です。8話まで読みに来て下さりありがとうございます。

ありがたいご指摘が入ったので早速『』→「」に変えてみました。これからも気になる点があったら教えてください。


「おねぇちゃん、さっきあの女になにか言われそうになってなかった?」

「お...お姉ちゃんも、わからないかなぁ...」

「ふぅん...」


あぶない...まぁ、ゆらがきたから、話の内容までは分からなかったからね!嘘じゃないよね。


「まぁいいや、おねぇちゃん!今日のご飯なに!?」

「今日は〜、なんとゆらの大好きなハンバーグでーす」

「やったぁぁぁぁぁ!」


さっきの表情とは一転、ゆらは口を大きく開いて、目をキラキラと輝かせて喜んだ。あー、これだよこれ、この笑顔の為に私は料理を頑張れるんだよ。


「じゃあ、ハンバーグ出来るまでお勉強しててくれる?」

「うん!」


ゆらが勉強しに行ってる間に、昨日から寝かせておいたハンバーグのタネを冷蔵庫から取り出して整形する。次にフライパンにハンバーグを並べ、軽く焼き色をつけた後、水を加えて8分ほど蒸し焼きにする。

ご飯は炊く時間が無かったからパックご飯で代用する。あとは野菜を盛り付けて...完成〜!我ながら素晴らしい出来で惚れ惚れしてしまう。


「ゆら、ごはん出来たよー」

「はぁぁぁぁぁぁぁい!」


ドタドタと走ってくるが、ちゃんと手を洗ってから椅子に座る。偉い。


「「いただきまーす」」

「んー!おねぇちゃん!今日も美味しい!」


ゆらは食事の度に味の感想を伝えてくれる。やっぱり料理を作る人からすると、毎回料理の感想とか感謝を口に出してくれる人はほんとにありがたい...みんなもご飯を作ってくれる人にキチンと感謝を伝えるんだぞ!


「「ごちそうさまでしたー!」」


ご飯を食べ終わった私達は皿洗いをしてから風呂に入る。ふぁぁぁぁぁ、気持ちいい。いつもの癖で、無駄に育ったおっぱいをたぷたぷしながらくつろぐ。


「ゆらも、おねぇちゃんみたいにおっぱいが大きくなるかな?」と、ふと口にしたゆらに、私は小さく肩をすくめた。


「んー、どうかなぁ?」と私が答えると、ゆらは深く考え込んでいるように見えた。風呂から上がり、肌がまだ温かい二人。私たちは寝る前のちょっとした会話を楽しんでいた。


「お母さんと私、おっぱいが大きいから、多分大きくなると思うよ」と思い出したかのように私は付け加えた。ゆらはうなずいて、満足げに寝床に入っていった。





ヴーヴーヴーヴー

「ん...んん」

「おねぇちゃん、電話鳴ってるよ!」

「んー...え、あ!」


ゆらに起こされた私は急いで電話をとる。


「も、もしもし!」

「あ、すーちゃん。一緒に学校行きたいから迎えに行くね〜。多分8時頃に着くからよろしく〜」

「え!?姫宮さん!?」


ツーツーツーツー

「もしもし!?もしもーし?」


しかし、私の声は虚しく響き、電話はすでに切られていた。いきなり電話きて焦ってたらなんか伝えることだけ伝えて切られたんだけど...


仕方なく由良を見送って家で待ってると、また姫宮さんから電話がかかってきた。


「もしもし?」

「すーちゃん、すーちゃんの家着いたから出てきて〜」


呼ばれて家を出ると昨日の高そうな車が家の前に止まっている。


「中西様、どうぞこちらへ」


うわぁぁぁぁ、すごいダンディな執事のおじ様が車のドアを開けて私を迎え入れる。怖々しながら車に入ると、そこには姫宮さんと何故か天音さんが座っていた。


「やぁ、おはよう鈴」

「すーちゃんおはよ〜」

「お、おはよう2人とも。なんかこの車すごいね...」

「ん〜?普通だよ普通〜」

「そ、そっかぁ...」


やっぱり私達とじゃ価値観が違うらしい。


「ところで姫宮さん、なんで天音さんも乗ってるの?」

「小学校の頃からずっと一緒に車で登校してたからだよ〜」

「え、ごめん2人だけの空間に入り込んで...」

「そんなことないよ、私は鈴と一緒にいる時間が増えて嬉しいよ」


「お嬢様方、目的地に着きましたよ」


雑談に花を咲かせているともう学校に着いたようだ。運転手さんに感謝の言葉を述べ、車から降りて教室へと向かう。


教室に足を踏み入れると、みんながソワソワしている事に気づく。何事だと思っていたら先生がやって来て口を開く。


「体育大会の出場競技を決める!」


私は一瞬耳を疑った。何を選ぼうか、どの種目が自分に合っているのだろうかと考える間もなく、クラスメイトたちが熱心に話し始めた。


「私、短距離走に出ます!足速い方だから、自信あります!」


「私はハードルに挑戦します!陸上でやっているから、慣れてるんですよね。」


「私は騎馬戦かな!中等部での騎馬戦は連戦連勝だったから自信があるよ!」


次々と競技を発表するクラスメイトたち。私はどうしようかと悩んでいると、天音さんが声をかけてくれた。


「私たちで、リレーに出ないか?私がスタートランナー、鈴がアンカーで走るんだ。」


出遅れた私は余っている競技が無くなっていて、断ることができず、リレーに出ることになってしまった。


「鈴がリレーのアンカーするぞ!」と、天音さんが口を開くと、クラスメイトたちから大きな拍手が送られた。その音に包まれ、私は少し気持ちよくなったが、同時に不安が襲いかかる。私、足遅いけど大丈夫かなぁ...

最後までお読み下さりありがとうございます。

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