第4話『十六夜桔梗、何でもできる、最強の男!!』
後書きも読んでねー♪
場所は変わって闘技場。
僕を覆っていた金色の光が消えると、目の前の風景は一変して、
観客席が備え付けられた闘技場になっていました。
まあ、転移魔法使ったんだから当然ですがね。
「あら、こんなに早く来るなんて。珍しいわね、人前で上級魔法詠唱破棄なんて」
「色々とあったんですよ」
「ふーん」
と、そこで突然横から肩をつかまれ、揺さぶられる僕。
「おい!どう言う事だ?上級魔法詠唱破棄なんて、すげーじゃねえか!!」
「そうよ、上級魔法使えるだけでもすごいのに、詠唱破棄なんて」
「しかも、リニスさえ使ってなかったですよねー」
「お前一体何者なんだ!?」
「まあ、まずは皆さん落ち着いてください。特に正人、痛いです」
「この状況、落ち着いてられるかって!」
とか言いつつもちゃんと手を離してくれる正人、律儀ですね。
「それじゃあ、今から見たこと、聞いたことは、誰にも言わないと誓えますか?」
「もちろん誓うぜ!!」
「私も誓うわ」
「私も誓います」
「なら、正直に話しましょう。僕の種族は、人間じゃありません」
「やっぱり、神族なの!?」
「落ち着いてください瀬名、それは違うって言ったでしょう。
まあ合ってるかも知れませんが。それと、人の話をさえぎるのは良くないですよ。
これを言うのも2回目です」
「そんなことより、本当はどうなんだ!」
「あなたもですか。はぁ、もういいです。
僕の両親は皆さんも知っている人のはずです」
「どういうことですか?」
「僕の父親は龍族の頂点であり、神と崇められる龍帝。
母親は、神族の頂点であり、神と崇められる神帝です」
「「「え?」」」
見事に3人がハモった。
「つまり、僕は龍族と、神族のハーフと言うことです」
僕がそう言っても誰も反応を示さず、沈黙が流れる。
そして、待つこと数十秒、比喩でもなんでもなく数十秒後
「「「えええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?」」」
「本当に遅いですね」
「いやいや、だって、ええ!?」
「普通、龍族とか神族ってだけでも驚くんだよ!?」
「それなのに、その頂点で、この世界の神様の龍帝と神帝の子供って」
「本当に凄いことなんだぜ!?」
「まあ、神の子供ですからね。それにしても、正人、
あなた最初の言葉何の意味もないじゃないですか。
それなのに、最後締めるって、偉そうですね」
「そんな事はどうでもいい、強さはどうなんだ!?2人の血が流れてるんだろう?
どっちかが強かったのか!?
それとも、2等分されて、両方の力を半分ずつぐらい受け継いだのか!?」
「本当に偉そうですね。ちなみに答えですが、どちらもハズレですよ」
「え?つまり、どう言う事?」
「両方の血が2等分されていますが、力は半分になっていません」
「つまり?」
「両方の力を、MAXで、いや、MAX以上に受け継いでいますね。
つまり、僕は龍帝や神帝よりも、さらに強いということですね」
僕がそう言うと、再び沈黙。
そしてまたもや数十秒後。
「「「ええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?」」」
「いい加減、その遅さを直したらどうですか?」
「本当ですか!?学院長!!」
「無視ですか」
「ええ、本当よ、正人君。実は私、こう見えても神族と龍族の強さの序列で
4位にいるのよ。それで、3位が龍族の頂点龍帝。2位が神族の頂点神帝。
そして、1位が、あなた達の目の前にいる十六夜桔梗よ。
さらにベストコンディションの時に本気での戦闘になると、
4位の私と3位の龍帝との間には、天と地ほどの差があるといわれているわ。
そして3位と2位の間に差は殆どない。
でも、2位と1位の間には、再び天と地ほどの差があると言われている。
龍帝と神帝が共に戦っても、勝つ事は出来ないだろうと言われるほどの差が。
それ位桔梗は強いのよ」
「そこまで言われてたんですか?それは知りませんでした。
そもそも、父さんと母さんを両方相手にしたら僕は死ぬと思いますよ?」
「でも、その龍帝と神帝本人が言ってるんだもの。
2人が束になっても桔梗には敵わないって」
「それはないと思」
「「「えええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?」」」
「3回目の上に人の言葉を遮りますか。いいでしょう、
そんなに死にたいなら殺してあげましょう」
「それより」
「それより、ですか。なるほど分かりました。神龍凰 set up」
《イエスマイロード、set up》
『ジャキン!!』
「え、ちょま」
「水属性、古代神聖魔法」
「ちょ!?マジで待ってなんでもしますから!!」
『永久水没世界』
「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!・・・・・・あれ?」
「馬鹿ですね、本当に発動すると思ってるんですか?
古代神聖魔法は、一国を消し去ることさえ出来る威力があるんですよ?」
「それは凄いわね。でも、古代魔法や神聖魔法なら聞いたことあるけど、
古代神聖魔法って聞いたことないわよ?」
「まあ当然ですね。古代神聖魔法は、僕が古代魔法と神聖魔法を混ぜて
昇華させた、僕しか使えない魔法ですから。ちなみに、威力も世界最強です」
「本当に凄いわね」
「ありがとう御座います。ちなみに、僕が今使える中で最強の魔法は、
光属性及び闇属性、融合古代神聖魔法『世界の創造と終焉』ですね」
「凄い名前ですね」
「まあ、本気で使えば本当に世界を創造することも終焉に導くことも出来ますからね。
『クスクス』、そんな顔しなくても本気で使ったりはしませんよ」
「だよな!!」
「まあ、正人には神聖魔法でも1発」
「やめてええええ!!」
ちなみに、前の魔法の説明のときは説明しませんでしたが、
魔法の属性は融合することが出来ます。水と雷とか、光と闇とかですね。
相性のいい属性同士を融合することで、魔法の威力は当然高まります。
そして、属性融合の難しさは魔法のランクによります。
つまり初級魔法より下級魔法、下級魔法より中級魔法の方が難しいと言うことです。
僕の最強魔法、『世界の創造と終焉』も、この属性融合をやって威力を高めています。
まあ、神聖魔法よりもさらに高ランクの古代神聖魔法でやってますから、
めちゃくちゃ難しいですけど。もう慣れました。
こんな所ですかね。
「さて、美羽、そろそろ手合わせしましょう」
「いいわよー」
「俺は無視!?」
「黙ってください、存在をこの世に残したいなら」
「すいません!!」
「それじゃあ、3人は端っこに寄ってください」
「こう?」
「そうです、動かないでくださいね」
「無属性、究極霊術『四神結界』」
桔梗が術の名前を紡ぐと、各頂点に『青龍』、『白虎』、『玄武』、『朱雀』
が描かれた正四角形が瀬名たち3人を中心にして地面に浮かび上がり、
それが、高さを持って四角い立体の結界になった。
「霊術?」
「此処からはるか東方の国に伝わる技です。本当は無属性とか、
究極霊術とか言う必要はないんですが、魔法と同じように分かりやすいようにです」
「へー、本当に何でもできるんだね、桔梗は」
「うん、本当に凄いよ桔梗君」
「ありがとう御座います。そこにいれば安全なので、美羽と僕の試合が終わるまで、
そこから動かないでくださいね」
「はーい」
「わかりました」
「?どうしたんですか、正人。黙りこくって」
「いや、喋ったら殺されるかもと思って」
「別に殺しませんが、まあいいです。とにかく動かないでくださいね」
「うぃー」
「それじゃあ、始めましょうか」
「ええ、そうしましょう♪」
「神龍凰 set up」
「雪月花 set up」
《イエスマイロード、set up》
《イエスマスター、set up》
桔梗が携えるのは、黒を基調とした鎌形態の神龍凰。
美羽が携えるのは、青を基調とした剣形態の雪月花。
今、最強のクラスの力を持つ2人が、激突する。
さて、どうでしたでしょうか?
今回も文章の構成は微妙です。
やっぱり分かりにくかったでしょうか?
まあもうすぐ設定纏めた番外編書くので、
ご勘弁ください。
あー、今回はあんまり書くことがないですね。
と言うことで、それではまた次回。
お会いしましょう。
次回予告!!
いよいよ衝突する、最強クラスの2人!!
さあ、勝つのはどちらか!!
お楽しみに!!