第15話『神界に集う最高クラスの神たち、そしていよいよあの2人が!!』
今回はいよいよあの二人が登場します!!
『カツン、コツン』
果てが見えない長い廊下を、ただ1人無言で桔梗は歩く。
聞こえるのは、桔梗が履いている漆黒の革靴が立てる音のみ。
ここは、神界の中心部にある、『神王城』。
桔梗からすれば敵地だが、桔梗は神界№2の実力者である上に、
神界ではその容姿と強さから、神王大帝にも匹敵する有名人である。
さすがにそこまで大々的に殺そうとはしないだろう。
神界では既に夜になっており、外は暗いが、
城内の廊下には等間隔で燭台が設置されており、
そこに灯る炎は、通常の炎などとは
比べ物にならない明るさを放っている。
それでいて優しい光なのだから、神界の技術は凄い物である。
『カツン、コツン、カツ…』
そして、ある1つの観音開きの巨大な扉の前で、桔梗が立ち止まる。
『ガチャ』
そして、扉を開けて中に入ると、
「お待ちしておりました、桔梗様」
神王大帝が招集していた唯一の正規の神が、
座っていた椅子から立ち上がり恭しく低頭する。
「少し遅れたみたいですね、すみません」
そう言って、桔梗はその男に座るように促す。
この男の名は、『ジョウ・シェレンベルグ』。
神界最高幹部会の第4位に位置する、
全ての戦いの神の最高位に立つ戦いの神である。
戦いの神と言ったら、ムキムキの男を
想像しそうだが(しないような気もするが)
ジョウは結構痩身である。
と言っても、しっかりと肉体は鍛え抜かれているのだが。
さらに、黒髪黒目の精悍な顔立ちをしたイケメンでもある。
そして、武力だけの戦いの神ではなく、
ありとあらゆる戦いを司る神である。
頭脳戦はもちろん、口喧嘩さえもジョウの司る物なのだ。
そして、ジョウが座ったのを見ると、
桔梗はその対面に座るもう1人の男に視線を飛ばす。
その男は桔梗の視線に気付くと、軽く低頭した。
この男は、『クロエ・ナイトレイル』。
神界最高幹部会の第5位に位置する、
闇を司る神の最高位に立つ闇を司る神
こちらもまた黒髪黒目に痩身のイケメンである。
そして、ジョウと同様、司る物は非常に大きい。
暗闇などの闇は勿論、心の闇なども司っている。
さて、桔梗はクロエの低頭に対して微笑で返すと、
自らも席に座るため、筆頭に与えられた上座へと歩き始める。
桔梗がそこに腰を下ろすと同時に、
『ブンッ』
という、転移独特の音と同時に、1組の男女が現れた。
男のほうは桔梗に負けず劣らずの高身長に美しい顔立ち、
しかも結構桔梗と似ている。
明らかに違うところと言えば、髪と瞳の色が桔梗と違って、
燃える様な橙色な事ぐらいである。
女のほうは、男同様に美しい顔立ちに、見事なプロポーション。
そして雰囲気が桔梗とかなり似ていた。
こちらも明らかに違う所と言えば、髪と瞳の色が、
透き通るような蒼色な事ぐらいである。
男の名を『十六夜石榴』
女の名を『十六夜桜』
そう、2人は、桔梗の父親と母親である。
「遅かったですね、父さん、母さん」
「すまんなぁ、ちょっと母さんと愛を――」
「あぁ、そこから先は言わなくて結構です」
「む、それは残念だ」
「ふふっ♪」
「母さんも笑ってないで止めてくれればいいのですが」
「あら、いいじゃない。私はこの人のこういう所、好きよ?」
「はぁ」
この2人、もう何十年も一緒にいるのに、
全く愛が冷めないバカップルである。まぁ、いい事なのだが。
しかしこう見えても、石榴は空間を司る神の最高位の空間神として、
神界最高幹部会第2位に、
桜は時間を司る神の最高位の時間神として、
神界最高幹部会第3位に、
それぞれ名を連ねる超実力者である。
そして、神界のNo,2たる神界最高幹部会第1位に位置するのが、
時間と空間の両方を司る唯一の時空神、桔梗である。
「さてと、皆揃ったことですし、会議を始めましょうか」
そして遂に、最高クラスの神たちの会合が始まる。
さて、どうだったでしょうか?
今回も更新が遅いですね…
これからは更新がさらに遅くなるかもです。
僕が受験生だと言うのもありますが、
指がかじかんでタイピング速度が著しく低下しているんです。
私情で申し訳ありません。
まぁ、出来ることなら遅くならないように努力します。
さて、今回は遂に桔梗の両親が登場しましたね。
それにしてもこの話、いつまで続くのだろうか…
まだ結構続くはずです。
これからはリニスの出番も増やさなければいけないですし。
リニスとは武器のことですよ皆さん、覚えてましたか?
全然出してないですからねぇ、頑張ります。
最後に、感想お待ちしております!!
それでは、また次回。
お会いしましょう。
次回予告!!
遂に神界最高幹部会が開始される!!
と言ってもかなりグダグダな会議なのだが。
とりあえず、
お楽しみに!!