第零話 始まり
どこにでもありそうで、どこにもなさそうな話。
どこにでもいそうな女の子が、普通に生活していたら、普通じゃないことに巻き込まれたお話。
何気なくあなたが利用している地下鉄。
そんな地下鉄を普通に利用していたら、
地上への道が封鎖されてしまう。
電話も、メールも繋がらない。
そして、突如映画や漫画でよく見るようなゾンビが現れる。
こんな時、あなたならどうしますか?
そのゾンビと戦いますか? そのゾンビから逃げますか?
この物語は、たった一人の女の子が、
同じ境遇に立たされた仲間と出会い、
助け合い、力を合わせ、
生きるお話。
あなたの周りにある立ち入り禁止区域。
その中は、
我々の知らない世界。
そこで果たして、
何が行われていると思いますか?
地下鉄の座席に運よく座り、スマホを眺めていたのは、どこにでもいそうなごく普通の中学一年生蘇我見綺だった。
目的地にたどり着くまでまだまだ時間のあった綺は、暇つぶしにネットの掲示板を見ていた。
そこでたまたま見つけたのがこの(上記)詩のような文章だった。
(何が行われてるって……そんなの、工事とかやってるだけでしょ)
綺は電車のドアの上に描いてある路線図を見た。
(さっきあの駅で止まったから……如月駅まで後二駅か。暇だなぁ)
綺は周囲の迷惑にならないように背伸びをして、口を手で覆ってあくびをした。
スマホを鞄にしまい、綺は目を閉じた。
寝ようと思ったが電車や人の声で寝ようにも寝られなかった。
そんな時、綺は先程スマホで見た詩を思い出していた。
(閉じ込められたらゾンビが出現…………私だったら…………)
そんなことを考えているうちに、眠気が綺を襲った。