96.大魔導師(笑)2
用意してもらったホテルにチェックイン。部屋で仮想加速空過に入り、博士論文をまとめヤミに検証してもらう。「これなら通ります」とお墨付きをもらったので、ホテルのビジネスセンターに行きプリントアウト。翌日、迎えに来たお役人に提出。
用意した論文は3つ。一つは魔法学博士。テーマは、"日本における最新陰陽術の現状と基本術式"。これは、喉から手が出るほど欲しかろう情報。でも、派遣した魔女たちがギアスを受けいれてしまい、情報がとれなくなっているので、対価みたいなもの。こうしておけば、弟子たちが責められる確率は少し減るだろう。
もうひとつは、情報工学で、"最新ハッキング技術と電子防衛戦の実情。"これも、表には出せないテーマなので、今回は良い機会。
最後のひとつは医学博士目当て、”治療ポッドによる癌患者と筋委縮症患者の治療と経過考察”。医者じゃないのに医学博士がとれるかというと、実はとれるのです。研究職と治療は別扱い。
「早すぎる。君には予知能力でもあるのか?」と、驚いてました。
日本人的あいまいスマイルで誤魔化し。ホテル屋上のヘリポートから、迎えに来たヘリで大魔導師が拘束されている基地に移動。基地で拘束してるのは、残党や他のテロ組織に奪還されないための用心だそうです。
そこそこ厳重なキュリティチェックを通過して。到着したのは、そこそこの応接室。基地内なので、それほど豪華ではないが、捕虜の待遇としては悪くない。
話題は、最初は魔法の技術関係だったんだけど。爺さんから出る技術が古すぎて、こちらが得るものはない。と判断したので、昔の想い出、特に歴史的な話題に誘導。ロシア宮廷の話とか面白かったです。
面会時間が終わって、退席を促される頃には。充分語って爺さん満足。こちらも、重要な情報は何ひとつ出さずに歴史的な話が聞けて満足。win-winで終わりました。
同席していたスタッフから。「うまいですね。うちの尋問担当にスカウトしたいくらいだ」と褒められた?まあ、プロなら、話題を誘導したのは分かるか。




