90.式神初級と折り紙教室
アラサー二人は基礎体力無さ過ぎなので。まずはトレーニングマシンとランニングマシンを使わせます。陰陽術や魔術の修行のはずなのに、見た目は美容目的のフィットネスジム。
残りの若い弟子たちは工房内に新設したマラソンコースを周回させる。後ろを、白いトレーナーを着て、白地に黒い錨のマークが付いた艦内帽(横須賀の三笠でお土産に買ったやつ)をかぶったヤミが原付きに乗って煽る。「遅いぞー」とか「手をもっとテンポよく振るのだ」とか叫んでる。
あのスタイルは、某OVAに影響されたな。ちなみ、ヤミも原付きもホログラムなので空気は汚れません。
完走したところで、コースを変形。この辺は魔法ならではのお手軽さ。アスレチック風というか風雲城というか、犬日風。はねたり飛んだりさせて、基礎体力以外に反射神経も育成。失敗すると水に落ちるのもお約束。
このあたりの基礎カリキュラムはヤミにおまかせしてしまったので。これもTVに影響されていると確信。AIなのに面白がってネタに走るとは。なかなか興味深い。
終わったところでクールダウンさせ、シャワーで汗を流させてから再集合。これからは説明パートなので、アラサー二人も呼びます。
ここで新マニュアルを配布。”式神初級”。
渡された新人ズの目の色が変わった。陰陽術の修行に来たはずが、体力トレーニングばかりだったもんね。
本当はもっと基礎体力を上げたい。というのが本音なんだけど。単調な練習や訓練は飽きるし、それを過ぎると脳内麻薬の摂取し過ぎでアホになる。体育会系の脳筋や、駒にしか使えない一兵卒をつくりたいのではない。目標は、単騎で臨機応変に事態に対処できる陰陽術士。なので、ここらで、知的なパートも混ぜる。
このあたりの緩急は。シュブ・ニグ流の育成ソフトでも当然考慮されており。異世界から購入した教育ソフトの大半は、構成がしっかり練られていたので。参考にさせてもらっているのです。
式神初級の内容は
1.理論。式神の基本原理と基礎構造
2.紙に術を込める手順と基礎呪文
3.基本操作。折り紙を折って、それを動かす。
4.簡単なプログラムによる自動行動
5.偵察術式の併用による視界共有
まで。この先は中級の予定。まだ、マニュアル作ってないけど。
理論編と術式までは問題なく終了。全員、もとから魔女なので、このあたりは簡単。だが、折り紙で躓くやつと、簡単に折れる人間に別れた。折れた3人はアニメ好き娘たち。元から日本文化に興味があったので、最初から鶴くらいはクリア。
エレナとアラサーは難航。なので、2チームに分けます。
折り紙を折れない娘たちにはシロを付けて折り紙教室。折れた3人は飛行訓練。
「また紙がくしゃくしゃに」と嘆いてる横で、折鶴が舞う。出来る3人を横目で見つつ折り紙に挑戦する3人。みごとに明暗が別れた日でした。
折れなかった三人には折り紙の本を渡しておきます。夜なべして頑張るがよいさ。
訓練シーンを書くのは難しい。
日本やアジア系の作品だと、訓練シーンをギャグにした作品のほうが面白かった。米国映画だと、軍隊の訓練シーンを真面目に書いても面白い作品が多かったのに。国民性の違いだろうか。
ということで。ハートマン軍曹とフォーリー軍曹に敬礼。




