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88.情報一部解禁

社内が魔法関係者だけになったとは言え、エレナとアラサー魔女っ子にはまだ明かしていないことがある。異世界関係の術式や技術だ。それを制限付きでも一部を明かさないことには、仕事がやりにくい。アラサーはギアスで縛ってるけど、エレナはまだなので。本人に相談。


「気づいているとは思うが。我々二人には魔法界にも秘匿している技術や術式がある」。


「いくら知らべてもわかりませんでした。それを話したということは、教えて頂けるのでしょうか?」


「それには絶対秘密厳守のギアスにかかってもらう必要がある。受け入れるか?」


受け入れました。もともと研究肌の魔女だから、知識を得るチャンスを拒否する可能性は低いと思ってたけどね。


あらためてエレナとアラサーの三人を集め、工場に移動。


「ここには何も無かったはずでは」


「そう、何もない。今、この瞬間までは」と言って、工房の入り口を出現させます。


驚愕の三人。中に案内したら、さらに驚愕。広さはビッグサイトの東館と西館を合わせたくらい(東京ドームをサイズ基準にしないところがお察し)。まだ一部しか埋まってないので、向かって右手前側にゴーレムとオートメーションのラインが並びます。普通の工場と違うのは、魔法関係のライン。魔石の量産に、魔石に術式を刻む工程も自動化に成功していたのです。


「ようこそ工房へ。私は人工知能のヤミです。この空間を含めたアキラ管轄の全システムと情報管理の総責任者です」と言って、ホログラムで投影されたヤミ出現。今日の姿はゴスロリで銀髪の少女。スカートの裾をつまんでカーテシーで挨拶。


「アキラ様の使い魔のシロです。」と水干の美幼女も顕現。「ワ・レ・クロ・ミツキ・ツ・カ・イ・マ」とクロも顕現。クロはここまで話せるようになりました。


「それでは案内を頼む」と後はヤミに丸投げ。


説明範囲は事前に打ち合わせ済み。異世界のことはまだ秘密。


三人が戻ってきたところで追加説明をします。完全に信用できたら、正式に弟子入りさせ、その時点で秘匿情報も開示するが。当面は外弟子(生徒とも言う。秘伝以外の一般技術を月謝をとって教えるお客さん扱いの弟子)とし、明日からは他の三人と一緒に教える。と、説明。魔術や武術で秘伝を内弟子だけに明かすのは普通の事なので、三人とも納得。


「なお、工房のことや、空間系の魔法を我々が持っていることは秘密だ。明日から一緒になる、他の三人の弟子にも内密にな」と念を押しておきます。

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