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6.餌付け?

じー。見つめられている。狐っ娘に。


狐っ娘は姿を消したが、見えなくなっただけで、存在は魔力で感知できていた。と言えればかっこいいのだが。実のところは、遊歩道を登りきるまでは、落ち込みが激しくて気付かなかった。というのが正直な話。反省を終了して、気合を入れ直して、しゃんとしたところで気がついた。


それなら、学食で注文するメニューはこれしかない。というわけで、キツネうどんといなり寿司のコンボで攻めてみた。


予想通り、油揚げが気になるようなので、いなり寿司の皿を、わざと死角になる場所に差し出してみる。最初はためらっていたが。やがて、いなり寿司の一つを、さっと摑んで、テーブルの下に潜り込んだ。


スマフォのカメラを使ってテーブルの下を観察すると、ハグハグと食べている。可愛い。魔力で観察しないのは、逆探知防止のためである。まあ、偵察魔法がへっぽこなのもあるけれど。


しっかり録画モードにしているが、カメラに写っている時点で録画も可能と判断してよいだろう。霊体(仮)のはずなのに不思議。まあ、霊能写真とかあるから、術者が使えば大丈夫なんだろか。そもそも、いなり寿司を食べてる時点で実体化してる可能性が高いし。いろいろ検証してみたい。


さらにいなり寿司を差し出し。トドメにキツネうどんのお揚げを箸で摑んで差し出すと。少しためらってから。こちらも掴んで食べ始めた。自分は、かけうどんになってしまったうどんに七味を多めに入れてすする。


食べ終えて下をのぞくと、こちらを見上げる感じで座っていた。心の中で、"怖くない、怖くない"とつぶやきつつ、手を伸ばして頭を撫ぜた。つい、いたずら心が湧き。「シロ」とつぶやいたら、パスがつながった感覚が来た。


唖然とした表情で、騙された。という感じの狐っ娘。


いまさら、冗談でした。とも言えない。そもそも、初級魔法の修行しかしてないので、使い魔とか陰陽術なんて習ってない。漫画とラノベの知識で、行けるかな?と、思ったらできてしまったのだ。


抗議の念話をなだめつつ、午後の授業に向かう二人であった。


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