27.入学式と勧誘合戦
美月の入学式終了。服装は迷ったそうですが、白系統のワンピースでカジュアルに決めていました。高校の制服は嫌いだし、大正ロマンな袴姿は卒業式にとっておくんだそうな。
問題は、新入生目当ての勧誘合戦。自分も経験してるけど、かなり強引で熾烈。広場にならんだテーブルや屋台の間を通ると、客引きが凄い。特に希少な女の子は確実にターゲットされる。と言うわけで、早速捕まってワタワタしてたところを救出。かっさらいながら、「これは俺のヨメだから」と宣言。周辺唖然。
ちなみに呼び方ですが。こちらは今までどおり「美月」。こっちは最初は「先輩」だったんだけど、大学に入れば周りは先輩だらけ。区別がつかないという理由で「アキラさん」と呼んでもらうことにしました。最初は恥ずかしがっていたのも良い思い出。ということでキャンパスライフを満喫します。
もとから研究室に出入りしてた上に、情報管理の実質的な責任者なので。俺は2年生ながらゼミに正式加入。美月の方は去年までの俺のポジションに収まり、研究室の準メンバー扱いになりました。なので、ふたりともサークル活動は参加しないことに決定。
もともと情報処理の初歩さえ知らなかった女子高生がここまで来たのは。異世界技術による圧縮学習と仮想加速空間による合わせ技。普通の学習をした人間と比べて、10年分以上の経験値は得ているはず。おかげで、教授や正規の研究員達にも一目置かれてます。オタクな古手の中には、"リアル電子の妖精”と呼ぶ人も。見た目はアニメの女の子とはまったく違うのですが。
ちなみに、最近の自分自身の表現は”俺”から”私”に変化しつつあります。メーカーの人に会う時は”私”じゃないとまずい。ということで、無理に変えてるので表現が安定しないのです。某社で営業部長やってる叔父にいわせると、目下目上の区別なく”私”という方が楽だし間違えもないそうなので、そのうち”私”に統一されるかも。




