16.良心がちと咎めるが
大学に戻ったところで教授に呼び出された。
研究室に置いていた児童(誤字ではない)3Dプリンターとデバイスのパーツを見て。これは売れる。と、判断したのだそうな。特許申請を勧められた。でも、これって異世界の児童教育おもちゃで。自分がゼロから開発したわけでもないので。良心が咎めるだけでなく、異世界から警官とか来られても困る。
というわけで、久しぶりに山田さんに連絡を入れる。「細かいことはさておき。地球の技術に落としこんで。地球の市販パーツだけを使って出来る範囲なら問題ないです。訴えられる危険はまずありません。」と言う回答をもらった。そのほうが製品化もやりやすいはずなので異論はない。
おかげで、ビット兵器の開発と悪ガキの呪い対策は棚上げとなってしまった。
またも加速空間にこもる。テーマは、秋葉原で買える材料でなんとかすること。体感的には三ヶ月程度、外から見ると3日程度でクリア。精密3Dプリンタと情報処理デバイスが、マニュアルを含む申請書とともに完成した。特許申請には研究室の正規職員も同行してくれて、問題なく受理された。
メーカーへの売り込みも研究室のバックアップでやってくれるそうだ。研究室としても大学に実績を残せるので大歓迎。臨時収入も期待できる。ただし入金は2年くらい先になる可能性もある。と、説明された。
とりあえず、メーカープレゼン用の資料とデモ用のデータを纏めたら。この件に関しては連絡待ちだな。頭を切り替えねば。




