1.私は命を二つ持って来た
見切り発車というか。思いつくまま書いてるので。ストックありません。不定期更新の予定。
「ぎぃぃややや〜!」。という、突然の叫び声で俺の意識はブラックアウトした。
帰省中の実家の裏山で山菜とり。見慣れない葉を見つけて、つい抜いてしまったら、この始末。山菜とりで、食べて安心と確信できないものはとるべきではない。うっかり毒キノコとかで死んだり腹を壊す人も少なくない。という山菜とりの基本ルールを失念して、興味本位に抜いちゃったのが運のツキ。なんだか人参ぽい根っこが見えたなあ、というのが最後の記憶だった。
「知らない天井だ」………お約束である。
病院のベッドではなく、縦長の小部屋。カプセルホテルのサイズだけ四五倍にしたような空間。見回すと、ご近所の、と言っても3キロくらい離れてるが、山田さんの姿が見え。なんだか、安心したような息をはいた。
「良かった。完全に心停止していたので、間に合わないかと思いました」
はあ、心停止?それって死んでたってことですよね。それがどうして?ここって、病院の救急治療室?には見えないし。山田さんは都会からの移住組だけど、医者ではない。文筆業だと言ってたし。
「よく聞いてください。矢野さんはマンドラゴラを抜いてしまい。その叫び声で死にました。」
え……?
「完全に死んでしまうとポーションでは直せないので、やむをえず、手持ちの命のタネを使いました」
え、え………
「こんなこともあろうかと、命のタネを二つ持っていて良かった」
ウルトラマンかい。いやゾフィか。ちなみに”こんなこともあろうかと”というセリフは、ヤマトの真田さんより、ウルトラマンのイデ隊員のほうが先です。(ムダ知識}
「それで、心配なので確認させてください」と言うと、怪しい身振りとともに「アイテムボックス」と声を上げた。
その直後、手の先に黒いもやもや空間が出現。「ここに手を突っ込んでください」と言われ。起きぬけで頭がまわらないこともあり。素直に右手を突っ込んでみた。その瞬間、頭の中にいろいろファンタジーな物品の名前とイメージが流れる。
「上級ポーションx5。炎の剣+2。命の種x1………」と、つぶやくと。
「手を抜いて。この黒い空間をイメージしながら。アイテムボックス。と、唱えてください」と言われた。
「アイテムボックス」そう言うと、目の前に黒い空間が出現した。
「やはり、、、我々の世界の命のタネを使ったせいで、魔法適性が生じてしまったようです」
え、え、え……………。どう突っ込めばよいのでしょうか。もはや笑うしか無い気がする今日この頃です。^^;




