▼265▲ デリケートな部分をこする泡まみれのスポンジ
湯船から出て、シャワーの前にエイジンを座らせてから、その体を洗う事にかこつけて何かと自分達の裸体を押し付けて楽しむグレタとイングリッド。
調子に乗って下半身まで洗おうするのを断固拒否した後、エイジンはお返しに二人の上半身を洗ってやる事になった。ただし胸以外。
「遠慮する事はありませんよ、エイジン先生。入浴シーンの『洗う』とは『愛撫』と同じ意味です」
そこだけボディーソープの泡が付いていない形の良い大きなお胸を、ずい、とエイジンの方に突き出して言うイングリッド。
「成人向けエロ漫画から何かを学ぼうとするのはいい加減やめろ。色々間違った知識が蓄積するから」
そう言って、イングリッドの隣に座るグレタに取り掛かるエイジン先生。
「別に胸くらい洗ってもいいのに。ここまでしておいて、変な所にこだわるのね」
背中を柔らかいスポンジでこすられながら、グレタが言う。
「前にうっかり胸を洗ったら、椅子から転げ落ちただろ、あんたら」
「あ、あれはエイジンの触り方がいやらしかったから! 今度は大丈夫よ!」
赤くなって抗議するグレタ。
「あの時は失礼しました、エイジン先生。今度は転げ落ちない様に後からしっかり抱きついた状態で、優しい言葉を耳元で囁きながら、ゆっくり丁寧に揉み洗いして頂ければ大丈夫です。つい声が出てしまうかもしれませんが、気になさらず続けてください」
真顔で提案するイングリッド。
「また椅子から転げ落ちる未来しか見えない。デリケートな部分は自分でしっかり洗え」
背中を終え、今度はグレタの右腕を持ち上げて洗い始めるエイジン。
「エイジン先生のデリケートな部分を私のデリケートな部分に挟んで洗って差し上げるのはいかがです?」
自分の胸を下から両手で持ち上げつつ、エロ提案を追加するイングリッド。
「普通にスポンジ使って自分で洗った方が早いわ」
「スポンジの代わりに私の舌を使います。まずエイジン先生の自前のボディソープを抽出して」
「やかましい」
グレタのよく引き締まった腹筋と腰回りを洗いながら、イングリッドのバカ話に付き合うエイジン。
と、不意にグレタはスポンジを持つエイジンの手をつかみ、
「そ、その、エイジン、もっと上も洗って」
耳まで真っ赤になりながら、大胆に迫ってみた。
「自分で洗った方が」
「洗って!」
「はいはい、分かったよ」
駄々っ子に手を焼く親の様な口調で承諾し、エイジンは手の位置を上にずらして行く。
「んっ!」
ぎゅっと目をつぶって、来たるべき感触に耐えようとするグレタ。
だが意に反してエイジンの手は二つの敏感なふくらみを飛び越え、無防備なグレタの顔をスポンジでごしごしとこすり始めた。
「エイジン!」
泡まみれの真っ白な顔で振り向いて怒るグレタ。




