表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨天無能家の日々  作者: 雨天無能
2/10

雨天無能




天候:雨

環境:自宅1階ロビー

状況:夕食時


本作の主人公の雨天無能です。


主人ではあるが主人公では無いだろうとツッコミが後日あるだろうが、今は無視だ。

そうだ、後ろに春和さんが当家の秘蔵の剣を抜き身で床に突き立てているが、それも無視だ。


弓じゃないから本気で怒ってはいない・・・・・・・・よな。

なんかいやな汗が流れて来たんだが。


夏美さんと海空さんはテーブルセッティング中、冬華ちゃんはキッチンで料理中、秋穂ちゃんはどこ行っているのかな~。


怒られるのが私1人だけだと心許ないんだけど。


外は雨降ってるから何もする気が起きないんだよな。

そりゃね、野外では無理だと言っても室内で書類仕事は出来ますから、机の上に溜まってる書類を少しでもって言うのは頭では理解してますよ。


理解は。


気力無いんでゴメンナサイ。


「あっ、秋穂ちゃんは厩にいたのか」


なんともなく声に出てしまった。


「ええ、雨が降っていても榛名号やDOG'S達の世話は必要ですからね。」


春和さんが凄く冷静に続ける


「菜園や果樹園、花壇のお世話をお願いしているわけでは無いのですよ。」


「せめて御自分の溜めている書類を少しでも片付けては頂けませんか。」


「天候次第で仕事ぶりが天地程も違うと言うのは色々と探られてしまいます。」


「と言うかよくこれで公務を滞りなく催促されずに今まで来れたものです。」


恐る恐る振り返りながら


「だって一週間も雨が続けば憂鬱にもなるでしょう。」


「それに書類を片付けてもその書類を取りに来れないんだし。」


「そもそもそんな急ぎ仕事をこんな辺境に回しもしないし。」


「旦那様、それは仕事を後回しにしていいと暗に言われているのですか?。」


あっ、まずい春和さんの右目が光った


「いやいやそんなことはいってませんよ。」


「いうわけないじゃないですか。」


「おしごとはたのしいですよ、たのしいな。」


「なに、棒読み始めてるのですか。」



「ご飯まだ~、家の娘達のご飯は終わったから今度は秋穂の番だよね。」


「秋穂、もうすぐだから着替えてらっしゃい、その間に旦那様とお姉ちゃんのイチャラブも終わるだろうし。」


「「してません!」」


夏美さんの声についついハモってしまった。


毒気を抜かれたのか春和さんも剣を鞘に納めて剣架にしまおうとしてる


「それじゃ地下室に行ってワイン取ってくるけど、白、それとも赤?。」


「しっかりした味付けなんでさっぱり目の方がいいかもです。」


キッチンから冬華ちゃんが答えてる


うん、食事が絡むとどこからでも答えて来るよな。



うん、ご飯は美味しかったです。


ワインは食後の団欒で無くなりました、私はあまり飲まないので殆ど春和さんと海空さんが飲んじゃいました。


その後、春和さんと夏美さんに手伝ってもらって書類は無くなりました。


夜食に海空さんのつまみを摘みながら。


まだ若い下の二人は早々に就寝して。


でも、後で二人には責められるんだろうな、なにせ海空さん手料理を食べたって言って


まあ、若者は早寝早起きが基本ですよね。


若くない私達は早寝早起き無理なんで


あれ、なにか背中が冷たいのですが


なぜなんだろ。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ