プロローグ
「この雨の中ようこそ当屋敷にいらっしゃいました。
私は当屋敷のメイド長をしております夏美と申します、以後お見知りおき下さい。」
「『本来ならば当家主人かその夫人、もしくは執事が出迎えるべき』ではないのかと、ええ、お客様の申すとおりでございますが、当家は「無能」な主人と4人のメイドと1名の食客の6人しかおりません、故に主人に代わりましてメイド長の私がお出迎えさせていただいております。」
「『主人を無能呼びするのは不敬にあたらないか』でございますか、そうは言われましても当家主人がそう言われておりますのは当家のみならず近隣の住民も知っておりますし、御自分でそう公言してはばかりませんうえ、雨が降っている時だけで御座いますし。」
「いえ、普段は極々真面目に・・・・・・・・公務に・・・・・・・・勤めているのでしょうか?。」
「『それを私に聞かれても返答に困る』と、確かにその通りで御座いますね。」
「まあいいですけど。」
「当家は通称『雨天無能』と、呼び賞されている主人と私を含む4人のメイドと食客扱いの私の友人で暮らしておりますし。」
「それぞれ一癖も二癖もある者達なので話題には尽きません。」
「それでは我が「雨天無能家」の日々をご堪能下さいませ。」