6・日付印(にっぷいん)
まず何はなくとも日付印だ。これを鍛冶屋へ発注する(ちなみにやはりドワーフ)。え? 何で鍛冶屋なのかって? 窓は最近ゴム製だけど日付印は元々金属製なのですよ! ってか今でも中では金属使ってる(例外有り)。ゴムなんかすぐへたるし、同じ理由で木も駄目。
ただ時間どうすっかな? 日本の場合、丸型(手押し機械問わず)0-8・8-12・12-18・18-24の四種類が表示され、ローラーとか証紙は時間表示無かった。そもそも後者二つは当分使わない可能性高いから参考にならない(証紙なんか当分無理)。あ、でもソクの到着印は時間無いと不味いかなー。一先ず午前・午後で作ろう。
んじゃ仕様書持ってGO!
「こりゃまたこまけーなー」
鍛冶屋のおっちゃんの一言目がこれ。日付が入れ替え出来ないといけないので、どうしても細かくなってしまう。印といっても活版印刷に近い(だから活字印という)。で、そうなると規格が合っていなくてはいけないし、ご存じ(?)のように直径は大体20mm台中盤だ。その中で局名も入れなければならない(ここは固定)。活版印刷自体は国や領主、教会等が広報や本を発行してるから珍しくはないが、個人が発注するのはなかないだろう。
「で、これを四つか。一体何に使うんだ?」
「何れわかるよー」
だってインフラとして無くてはならないものになる(はず)だからな! 二つ作るのは営業許可貰う予定の二都市分と、後は単に予備。
「まあ客のことあんまり詮索するのもあれだな。わかった、三週間後に来てくれ。今の仕事がもうちょい掛かるから、その次にやる」
おう、三週間か……
「もう少し早くは無理そう?」
「順番だからな。こればっかりは無理だ」
仕方ない。まあ免許交付と同時に営業しないといけないってわけじゃないし(極端に遅かったら当然取り消しされるけど)、準備時間増えたって思ったらいいか。
「じゃあそれで」
「おう」
よし、次コンテナとパレットかな?
何で判子って綺麗に使ってもあんなに周り汚れるんですかねぇ・・・