3.修行中、とっても楽しいです。
『まだ見ぬ世界への渇望』
私にとっては生命線となる超必殺技で、LIFEを0からMAXまで復活させてくれる貴重な技だ。ゲージもMAXになるため使いどころによっては起死回生の一手となる。『永遠に凍り続ける世界』がある以上死に技にはならないだろうし。
え、この技を覚えた経緯?初めて天空都市から飛び降りたときに地面に激突して死にそうになったときに覚えました。
格ゲー世界だからか死なずに全回復できたときはビックリしました。この技覚えなかったら死んでしまってたかもしれませんし。
あの、自身の戦闘経験の無さに泣いた闘議会から半年。地上の様々な場所を巡り強者との試合を挑み、経験を積んでいる最中です。
地上は凄い。緑色のでかいキンニクマッチョマンや仙人って感じのお爺さん、自称トレジャーハンターの女の子等、天空都市とはまた別な濃いキャラたちがそこら中にいて、しかも皆強いのですこれが。
自称トレジャーハンターの女の子とは一緒に遺跡を探検し、自称悪の組織のバズーカ団の奴等と闘えたりもした。野良試合して負けたら諦めるとか一瞬今も人気だったボールを使って主人公本人は闘わないRPGを思い出してしまった。あとボーグ。
でもってバズーカ団幹部のミサイルとか言う奴との闘いでサラマンダーの奥義みたいなのにも目覚めたし、いい感じで成長していると思う。
なんか、別ゲーやってる気持ちではあるけど。
そんなこんなで色々旅して新技とか戦術の強化とかのお陰で、かなり強くなってる自信はある。元々強いボディではあったんですけどね。
今は地上にて出会った武者修業中の武道家ヴォルフとやらと対峙しています。
この世界には野良試合と言うシステムが存在しており、1本勝負、体力150%、開幕ゲージ0での闘いとなっています。
どこからともなくアナウンスが聞こえてくるのには当初はびびりましたが、そういうものだと納得してしまえば気にもならなくなりますよ。
「目があったが勝負!さぁおっぱじめようぜ!」
「目があったら…ボ、ボンジュール?」
《Fight!》
咄嗟に出てしまったけど別にいいよね?、ワープして後ろへ、ノーム&設置サラマンダー、そして次手クリスタルランサー。ここまでがテンプレ。要塞化しないとゲージ回収しきれないから、野良試合だと如何に4ゲージ溜められるかが鍵となる。
相手は溜めの動作、ゲージを溜めているようです。
で、こちらのクリスタルランサーはタイミングよく防ぐ事によってダメージを0にして少しゲージを回収すNGによって防がれていく。
ほー、なるほどなー、ならこちらもちょくちょく溜めの動作をしつつ飛び道具で牽制です。目を瞑らなきゃ溜められないので効率悪いですがー。
相手のゲージが6溜まった。お、動くようですね。
「いくぞ!滅!」
なんか両手から薄い壁みたいのだした?クリスタルランサーが弾かれて球状になってこちらへと飛んでくる。なるほど反射技か。滅ではないと思います。
でも私にはワープがある。これで反射で飛んできた球体をなんなく回避。相手を確認し直すてみるとNGで設置サラマンダーをやり過ごし、ノームを跳んで回避し、こちらへと走ってくるゲージは3.5…。うーん、『まだ見ぬ世界への渇望』の発動にはゲージが足りませんか、ならば…。
攻撃を牽制するようにしゃがんで小パンチ。
「烈!」
「えう!?」
なにそれアーマー付き攻撃かなんか?
相手の肩タックルで小パン意味なく吹っ飛ばされ、それを走って追ってきた相手のコンボへと入る。もっかい肩タックル、そのまま一回掴んで投げて、空中でひたすら正拳突き正拳突き正拳突き正拳突き正拳突き
「まだ!」
ギュイーン!!と音をたてて私を中心に一度赤い円のようなものが展開されて相手を吹き飛ばす。あの正拳突きこっちにゲージが溜まらないらしい。普通、攻撃してるがわも受けてるがわもゲージが入る筈なのですが、なんて酷い。思わず抜けてしまいましたよ。
因みに私、半年の修業のお陰もありまして2種類の特殊抜けを所持しています。その内のひとつが相手を吹き飛ばして技を無理矢理中止させて抜ける抜け、もうひとつはその場で特殊抜けを行い技のみを抜ける抜け。
前者は一度相手を吹き飛ばすため仕切り直しができると言う利点があり、後者はその場で一度抜けるため、こちらからコンボを仕掛けることも可能である。
今回は相手が近距離メインの方らしかったので離れていただきました。
その場の状況次第で使い分けられる二つの抜けを持っていて私は幸福者です。
あと、サラマンダー多用してたお陰の会得みたいです。吹き飛ばし抜けの時の赤い円、炎属性らしいので…。
因みにもうひとつの抜けはシルフが関係してそうです。天空都市に戻る際に翔び続けた結果あの抜け会得出来たので。
なのでウンディーネとノームも使い続ければそれぞれ特有の抜けを会得できるかも知れません。
舌打ちをして再び駆け出そうとするが、甘い!
「穿てグングニル!!」
なんか最初に地上に落ちたときなんか知らないけど地面に突き刺さっていたから貰ってきてしまった立派な槍、グングニル。
ヴォルフは咄嗟にガードするがこれガー不なのよね。
駆け出す瞬間を狙って放ったグングニルだからNGも出来まい。見事食らってくれて、ダメージを与える上に隙も与えた。
「燃えよ!サラマンダーサラマンダーサラマンダーサラマンダーサラマンダー」
設置サラマンダーをすかさず設置、ノームも一つだけ自分の目の前に設置。さっさと要塞化しないとゲージが…。
野良試合だと4ゲージ溜めればほぼ勝確なのに、その4ゲージが溜まらない…。
「やるじゃねえか、ならば俺の奥の手を見せてやる!うぉぉぉおおお!!!!」
ヴォルフが赤く光って髪が赤に染まり目から黒目が消える、これあかん奴かしら。と言うよりも奥の手使うの早くないですかねぇ…。
「ウガガオオオオォオオンンギョガオエエエエーーーー!!!!!」
こわ!はや!設置無視!ダメ入っても仰け反らずにこっち来るとかなにそれこわい。
所謂狂暴化って奴か?兎も角こわい、ワープで後ろに下がる。走って追ってくる。下がる。追ってくる。下がる。追って、あ、ノームに落ちた。
なんというか、思考を捨てて性能を得たってところかしら。最強キャラを初心者が使ってるかのような…。えっ私のことだって?否定はしませんよーだ。
まぁそれなら、ノームを設置しまくって瞑想するのがセオリー!目を瞑らなくてはならないのが欠点だけどこれ以外に溜めを持ってないのですよ私。
殴られるまで瞑想してゲージを溜めたところ8本ゲージが溜まりました、遅いよねぇ、ヴォルフなら15本くらい溜まってそう。隙があるのに溜まるのが遅いとかなんという弱キャラなのか。その分ゲージ技が強いのですが。
まぁ、8ゲージ溜まったので技を放ちましょう。
「野蛮な猛獣は氷河期到来により、さようなら。」『永遠に凍り続ける世界』発動。相手は凍って死ぬ。
《K.O!WINNERセレナ!》
「また、氷像コレクションが増えてしまうわ…どうしましょう。」
はい。勝利台詞を言う、ここまでが試合です。くぅ~楽しい!
凍っていたヴォルフの周りの氷が溶けていく。ヴォルフは解放されたけど目を覚ましてはいない。こういうところは野良試合の特徴だ。何故かコロッセオの時とは違い相手がすぐ目を覚まさない。
故に目を覚ますまで待ってあげるのが礼儀だ。技をかけた本人な訳だしね。
しかし、この方原作キャラでこそありませんでしたが中々の強キャラでした。飛び道具こそ使う様子はありませんでしたが、その分高いNG能力と近距離の技の多さと正拳突きの高性能っぷり。何よりもゲージ技の反射板による飛び道具対策。
このような名も知れぬキャラが普通に強い。そしてそんな人たちと互角に闘えている。
楽しい、楽しい!すっごく楽しい!!
ああ、私は今生きているんだ!!
ヴォルフ:原作にて設定のみ出てるキャラ第二回闘技会から連続11回出場してるのにも関わらず一度も優勝経験がない人。
でも本戦出場できるレベルの強さはある




