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21.vs白き翼、るーでりかさんだいかつやく

※アーマー関連の設定が結構独自アレンジ加わってます。

 《さぁ準決勝は『褐色の魔法使いの』と呼び名で呼ばれるセレナ選手vsその圧倒的強さと華やかさから『剣姫』と呼ばれる夕凪選手となります!》

 《夕凪選手の方が有利かなー。セレナ選手の攻撃を回避しながら近寄るのなんて朝飯前って感じだし》

 《しかし、セレナ選手は格上と思われる戦績の選手たちを倒してこの場所にいる!今回も格上殺しを達成できるのかぁ!?》

 《ダークホースが格上扱いってのも面白いねー》


 実況解説の放送を聞き流しコロッセオへとはいる。

 本日の敵である夕凪はすでに来ており佇んでいました。


 「お待ちしておりました、あなたと闘うのとても楽しみにしていたので」 「そうですか。私もです。良い勝負にしま」

 「なら、私はもう濡れて大変なんです!あなたを斬る感触で私を喜ばせて下さい。」


 ……私の言葉を遮ってまで言うほどとは、この人レーヴァテインと同じで人を斬る感触に溺れてるタイプですね…。

 いや、それでも正気を保ててそうなので全然構わないのですけども。


 「さぁあなたの全てを斬りさいてあげます!」

 「全力で抵抗させていただきます!」

《ROUND1 FIGHT!》

『BGM(セレナ側):闇夜に輝くその力』

『BGM(夕凪側):桜花散る、都の剣筋』


 「ルーデリカ契約執行。」

 〈さぁ刮目しなさい!主様と私の契約執行を!〉


 グングニルとの契約執行はもう観客には見せていますが、ルーとの契約執行はまだみせていません。

 契約執行により服装が変わり鏡が宙を浮かびます。


 突撃してきた夕凪を闇を纏った鏡で受けます。相手の刀に纏いし炎と闇が邪魔となって鏡を破壊することが出来ずに一瞬拮抗、その隙を狙って自分の後ろへとワープして距離を開けます。


 「ああ、剣の時の姿とは違ったそんな姿も出来るのですね…ならば使って見せましょう。姿を現せい村正!」

 「その目論見を潰します。闇の翼!」


 『闇の翼』発動。闇で出来た漆黒の翼で空へと飛び上がり村正の射程から逃れます。とは言え恐らくなにかしら攻撃が飛んでくるはずなので『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を発動して置きます。


 予想通り刀を真っ直ぐに突きの形へと構えて跳躍をする夕凪の姿が確認でき、


 「散れよ、その花ひらひらと、散華招来!」

 「闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)!」


 って『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を貫通して?!


 グゥゥーゥン!

 技抜けを発動させ敵の攻撃を抜け、 「その動きは既に見切って居ます。真・黄風斬!」

 「な!?」


 背中から白い翼を生やした夕凪が私の目の前にいつの間にか飛んできていて、私を斬って(・・・・・)いました。


《K.O!WINNER夕凪!》



 「ルー。正直私今の見えなかったんですが」

 〈あの翼に速度上昇とかそこら辺の能力があるんだと思う。〉

 「それと『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を貫通されたんですが」

 〈主様の当身を貫くっていうのは普通では無理。システムそのものを破壊してるんだと思う。〉


 システム破壊にしては代償が少なすぎると思います。ゲージも3本ほどしか減っていませんし恐らくは別の要因だと思いますが…。


 ともかく何かしらか策を講じなくてはなりませんね。


 「二重詠唱と―――――」

 〈…主様の為に頑張るけど…、はぁ、辛い〉


《ROUND2 FIGHT!》

 〈我は純なる闇の精〉

 「我は契約結びし魔の使い手」


 詠唱。レイドラとの試合でモジャモジャがアーディアに使わせた行為でもあり、魔法を使いし私たちは本来使わなくてはならない行為でもある。


 モジャモジャとは違い私とルーは契約執行中でありながら精霊を具象化させる技なんて持ち合わせて居ないのです。なので私とルーで同時に詠唱することによってに倍速にしてさっさと詠唱すると言う事なのですが、敵さん(夕凪)の動きをみればまぁ無意味ですよねー


 刀に雷をまとわせて斬り込んでくる夕凪。白い翼を羽ばたかせて突撃する姿は正に見るもの全てを魅了する様な姿形であった。とでも言いましょうか。


 「私の前でそんなことが出来ると思っているのですか?」

 「当然です。今の詠唱は破棄しますから」


 迫り来る刀を『闇のお返し』によって跳ね返す。

 モジャモジャが詠唱をしていたのを見ている夕凪は防ぎに来るであろうからそこを逆に囮にするつもりでいたのが私です。つまりは今のはフェイク。


 「その白い翼。剥いで地上へとずり下ろしてあげましょう。それはそれは滑稽な描写となるでしょうし」

 「趣味が悪いと言われませんか!」


 闇精霊足るルーと契約しているからかなんか真っ白い翼をみたら汚したくなってきたんですよね。異常でしょうか?


 当身で遠くに飛ばしたうえに闇の波動を飛ばし続けているのにも拘わらず、全て切り落として再び急接近してきましたよこの人。

 それどころかいくつか斬撃が飛んできてそれがかするたびに私のLIFEが少しずつ減っていきます


 「ところで本当になんですかその白い翼は、私と対称的すぎて気持ち悪いのですが…。」

 「き、気持ち悪いとは失敬な!これでも私の一族の誇りと言うべき白い翼なんですよ!?」

 「ではその翼を真っ黒に染めてあげましょうか?」


 私の掌から放たれた闇の奔流が夕凪を襲いますがそれをも切り裂き、私を斬らんと突き進んできます。


 「お断り致しました!天昇剣!」


 飛ぶ斬撃。かなり強力な技だと思いますので的確に手鏡へと当てて跳ね返して差し上げます。跳ね返した斬撃も刀で斬り捨てました。ここまでくると笑えてきます。


 夕凪と遊ぶのも良いのですがそろそろ集中力が切れて倒れてしまいそうです。まだでしょうか



 思考をずらしたその一瞬。

 一瞬で夕凪の姿がぶれて、私の目の前へと現れていました。その両手に握りしめられた刀を振るい私の身体を両断せんとしてきます。

 まぁシステムに護られていますので斬られたとしても実際に真っ二つになったりしませんけどね。


 「その隙、いただきました。脇が甘いです。遠距離型であるあなたがあの剣を使わずに私に挑んだ時点で勝敗は決していたと…。」


 「その技、いただきました(・・・・・・・)。脇が甘いです。技を盗める私が遠距離を使わずに挑んだかわからない時点で勝敗は決していたと…。」


 夕凪の刀が私へと迫るものの私を傷つけることは叶わなかった。相手の移動技。それを『我に真似された(パーフェクト)主が悪い(コピー)セレナver』にて模倣します。


 無敵の移動技を使いすれ違うかのように交差して距離をとりましたが、いやはや恐ろしいものです。無敵を切り裂く(・・・・・・・)技をすれ違う寸前に発動させて私にダメージを与えてきました。


 まぁお陰でこちらのLIFEは残り40%ほどとなりましたので『歪みし私の(私はまだ)世界への渇望(楽しみ足りない)』が発動可能です。


 『歪みし私の(私はまだ)世界への渇望(楽しみ足りない)』発動と同時になにかが爆発するような感覚に教われました。


 「人の技を真似るとは厄介な、ならば移動できないようにしてしまえばよい、『そこを動くな(・・・・・・)』」


 ちょっ!?!?魔力と呪力、後は知らない力の数種類を感じとると同時に動けなくなりました。

 あくまで、移動が出来ないと言うだけで手足魔法の使用などは問題ないのですが、縫い付けられたかのように移動だけができません。

 恐らく夕凪の奥の手の一つなのでしょう、言霊や辺りだとは思いますが今すぐには私に解除する手立てはありません。


 そしてすれ違ったことにより私の方が夕凪よりも位置的には高い位置へと至ってしまいました。この構図はラウンド1を思い出します。


 実を言えば『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を最初のラウンドで貫通してきたあの突き、からくりはなんとなくですが想像ついています。


 こちらの準備も完璧とは言えないため、私の予想があっているかの確認も兼ねて時間稼ぎをさせていただきます。


 「今こそ勝機です。散りなさい!散華招来!」

 「『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)!』」


 相手の技が来るのに合わせて片手をゆっくりと上へと上げ『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を発動し、やはり『闇夜に耀く夜咤鴉(堕ちし八咫烏)』を貫かれ、私に当たること(・・・・・・・)なく刀は私をすり(・・・・・・・・)抜けて行きました(・・・・・・・)。


 まぁ簡単にネタばらしをしてしまえばあの技は投げ判定だと言うだけです。


 まずアーマーの説明が必要ですね。

 アーマーは格ゲーによって仕様が異なります。

 この世界では、基本として敵の攻撃で仰け反らなくなりますがダメージは通ります。また基本的に投げることも可能です。

 そして以下の三種類に別けることが出来ます。

 ・アーマー(被弾回数制限のあるアーマー)

 ・スーパーアーマー(発動すれば時間制限やラウンド間といった指定で被弾回数は一切関係ないアーマー)

 ・ハイパーアーマー(スーパーアーマーに投げを効かなくした状態のアーマー)


 そしてハイパーアーマーの特性を『歪みし私の(私はまだ)世界への渇望(楽しみ足りない)』によって得ている私に投げ技が入る筈もなくすり抜けたのがさっきの結果です。


 そして時間稼ぎも終わりました。ルーの『無音詠唱』が発動します。


 〈闇は全てを飲み込み大いなる闇となり〉

 〈夜よりもなお深き闇を司る闇の王〉

 〈我この刻のみその力を振るわんと〉

 〈我の契約者がもたらす力の奔流をもって等しく闇へと誘わん〉

 〈我が敵を打ち倒すべき闇よ来たれ!〉

 『闇葬(潰える光)』


 コロッセオ全体を飲み込むほどの闇が私を中心として拡がって行き、全てを飲み込むほどの闇で満たされたと同時にシステムが私の勝ちを認識します。

《K.O!WINNERセレナ!》


 「……………なんとかってところでしょうか。無音詠唱を覚えておいて良かったと心から思いました。」

 〈間に合わないかと思ったけど

『歪みし私の(私はまだ)世界への渇望(楽しみ足りない)』が発動出来て良かったね。〉


 さて、強敵でしたが一気にけりをつけにいくとしましょう。


 「卑怯な気がしますがフライングでもなんでもありませんし、零士の時で懲りましたので…。」

 〈うん。私も主様が負けるのを見ていたくないしそれで良いと思うよ〉


《ROUND3 FIGHT!》

 「申し訳ありませんが私の勝ちです。」


 LS『夜は終わり。再び朝が来る。』発動。私とルーの契約執行が解除され、

 眩い光が差し込みコロッセオ内を照らし、行動を起こそうとしていた夕凪のLIFEが一瞬にして消え失せる。


《K.O!WINNERセレナ!》

 「貴女は紛れもなく強敵でした。ありがとうございました。」


 《第三回闘技会、決勝戦のチケットを手にしたのは、セレナ選手だぁぁぁあああーーー!!!!》

 《……凄かった。技の応酬もそうだけどその技の性能それぞれが高性能の塊だと思います。》

 《どちらが勝ってもおかしくない勝負でしたしね!》

 《ええ、詳しい解説は大会終了後に各選手の許可を得て行われる特設番組にて行う予定ですのでそれを待ってください》



 私の影へと入っていったルーを労り周りに誰の姿もないことを確認して、私は小さく叫びます。



 「やったぁぁぁーーー!!決勝戦進出です!」


 ―セレナ決勝進出!―

叫び終わった後力尽きてしまって倒れているセレナが見つかったとか見つからなかったとか

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