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短編まとめ

作者: 猫面人

 意を決して彼女に告白した。彼女はそれに応えてくれた。

胸の内にあったものを吐き出し、身体が軽くなったようだった。

 彼女は僕によくしてくれた。僕も尽くしたつもりだ。

 ある日彼女は言った。

 「本当の私を知っても好きでいてくれますか?」

 僕はもちろんだと答えた。

 彼女は上着を脱ぎ始めた。

 僕はドキドキしていた。

 彼女は身体を覆っていた布を脱ぎ去った。

 彼女には胸が無かった。

 別に貧乳とかそういう話ではない。

 本来胸が有るべきところに、大きな穴がポッカリと空いていた。

 向こうにある壁が見える。

  「好きでいてくれますか?」

 彼女が言った。

 僕は応えることが出来なかった。

 彼女は涙を浮かべていた。

 僕は逃げた。

 涙が止まらなかった。

言葉遊びの類。

そこまで遊んでない。

心に穴が空いていたら良かった。

胸にポッカリと穴が空いていた(物理)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 猫面人さん、短編がかなり上手な気がする
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