2 堕落と原罪
記述ルール
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①原著の引用文は、《《 》》で囲み、引用ページは、《《ブック1- P22:(ブックは1~3巻。Pはページ)と表します。(続編『神との友情』、『新しき啓示』も同じスタイル)
②原著は対話形式なので、ここでは発言者名を、神:、ニール: と文頭に記します。
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2 堕落と原罪
┏━あらすじ━━
キリスト教では、人間の始祖であるアダム(男)とエバ(女)が、神から取って食べてはならないと言われた善悪を知る木の実を、ヘビの誘惑によって食べるという罪を犯し堕落したため、それ以後の子孫は、生まれながらに原罪を負っている、とする。ヘビも堕落して悪魔となった。
『神との対話』では、善悪を知る木の実を食べたということは、相対的世界の体験を人間が始めた、という神の最初の祝福を表現しているとする。人間に原罪はなく、悪魔は存在しない。
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①キリスト教教義の見解
『旧約聖書』の創世記第3章には、人間の始祖であるアダム(男)とイヴ(=エバ、女)の失楽園の物語が書かれています。
それを要約してみますと、
「アダムとイヴは、エデンの園で、神から取って食べてはならないと言われた『善悪を知る木の実』を、ヘビの誘惑によって食べてしまうという罪を犯すことによって堕落し、神によってエデンの園(地上天国)から追放されてしまいました。
ヘビ(天使を象徴している)は堕落して悪魔となり、堕落したアダムとイヴの子孫 (すなわち全人類)は、神の戒めを破ったという罪すなわち原罪を、生まれながらにして負っています」
となります。
キリスト教教義では、神の創造した宇宙は地上界と霊界から成り、人間は、地上界の人生を通して人格を完成して地上天国を築き、死んだ後、霊界に天上天国を築くように創造されたとなっています。
ところが、エデンの園における人間始祖の堕落という出来事によって、天国への道は閉ざされたのです。
原罪を負った堕落人間が繁殖し、地上界を支配することにより、地上天国の実現が不可能となったのです。
さらに、堕落人間が死後に行く霊界には、天国と地獄という二極の領域(場所)と、その中間に、煉獄、リンボーと呼ばれる領域が造られたのです。
地獄は、悪魔(堕落天使・サタン)が支配しています。
地獄は、殺人、盗みなどの大罪を犯した人間が行く、永遠の苦しみを味わうところで、煉獄は、悪事を行っても完璧に罪を悔い改めた場合、罪を清めるために行くところです。
リンボーは、悪事を行なってはいないが、クリスチャンの洗礼を受けずに死んだ人間が行くところです。
原罪を負った堕落人間が、キリストの救済を受けずに死んで霊界に行くと、天国に入ることは出来ず、各人の人生の生き様によって選別され、地獄、煉獄、リンボーのいずれかに行きます。
キリストの救済を受けなかった人間は、地獄、煉獄、リンボーの領域に、永遠にとどまるというのです。(キリスト教教派によって、見解の相違はあります。)
②『神との対話』の見解
『神との対話』では、エデンの園の神話は、人間始祖の堕落ではなく、神の「最初の祝福」を意味しているといっています。
魂が宿った人間は、現実世界(地上界)の人生の中で様々な出来事に遭遇しながら、無数にある神性を体験します。アダムとイヴで象徴される最初の人間は、相対的な世界すなわち現実世界で、ゼロから神性の体験を始めたのです。
聖書にある「善悪を知る木の実を食べた」という出来事は、相対的世界で、人間が善なることと悪なることを自らの自由意志で選択し経験し始めたという、祝福すべき船出を意味しているのです。
従ってその行為は、神性を体験するという神の創造目的にかなったことであり、決して創造目的から逸脱したという堕落を意味してはいないのです。
人間始祖の堕落はありませんから、キリスト教教義で説かれる、「原罪」や「悪魔」、「地獄」は存在しません。霊界には天国(神の国)のみがあるのです。
人生で神性を体験して成長した人間の魂は、死後に霊界へ行きます。
霊界では、思いや考えが、即、現実となりますから、魂の成長レベルに合わせた現実が展開されます。
成長の低いレベルの魂は、自ら低いレベルの現実を創り出します。その最悪のレベルの経験が、地獄と表現される経験なのです。
すなわち地獄は、霊界の領域(場所)として存在するものではなく、低位の魂が自分自身で創り出し、経験するものだといっているのです。
さらにキリスト教と違って、『神との対話』では、「輪廻」を説いています。
現実世界で神性を体験した魂は、死んで霊界に行きます。
その魂が、さらに多くの神性を体験したいと希望した時、現実世界に戻って来て、別の人間に宿り、新たな人生を歩むことができるのです。
すなわち自らの成長のために、何度でも現実世界での人生を、やり直すことができるというのです。
(「2章 4~8人生」を参照してください。)
* 筆者〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく存じます。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/




