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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
2章 『神との対話』-私なりの説明
63/246

  (9)自己啓発

記述ルール

────────────

①原著の引用文は、┌---で囲み、引用ページは、《神との対話1- P22》(1~3巻-ページ)と表します。(続編『神との友情』、『新しき啓示』も同じ)

②原著の対話形式は、神:、ニール: のように発言者名を文頭に記し、表します。

────────────



〔5 生活 (9)自己啓発〕


┏━あらすじ━━


・今日のあなたは、昨日のあなたではない。過去のことにいつまでも執着しないで、手放し、新しく出発する。


・他人より優れようとするのではなく、過去の自分より優れようとしなさい。


・毎日起きる出来事に対して、自分はどんな「存在」でありたいかを考え、そのありたい自分になろうと努力する。


・失敗したとしても、自分はもうだめだとあきらめたり、無力感や罪悪感にひたる必要は全くない。


・根になる固定観念をいちばん速く変える方法は、「思考-言葉-行為」というプロセスを逆転させることだ。


・あなたの高いヴィジョンにそぐわない考えが浮かんだら、その場で「新しい考え」に変えなさい。


・他人を卑下する思いがわいた時、自分自身の中に巣くう劣等意識を見つめ直し、改めるべきだ。


・人間が目指すべき手本は、イエス・キリストに示されている。


・成長するには、なるべく自分より高い意識の人間と交わるべきだ。


・ある物事を選択するとき、全力をあげて心から選択し、それが現実になるまでは、気持ちをそらさないことだ。


・決意するときに考えるべきことはただひとつ、それが「わたし自身」を表現しているだろうか、ということだ。


・こんな目にあうのは「自分の責任だ」と思ったとき、はじめてその物事を変える一歩となる。


・他人に心から与えれば、自分も豊かになる。


・人生でほんとうに大切なのは力ではなく強さだ。


・決して希望を捨ててはいけない。


・仕事は神性を体験するためのツ-ルだ。仕事を選ぶ時に唯一考えるべきことは、「自分を表現できる仕事かどうか」ということだ。


・何事においても、やり過ぎてはいけない。


┗━━━━━━━



[5-(9)-1]《あなたは過去のあなたではない》


┌----------

 人生、生命は未来にあるのであって、過去にはない。


 これまでしてきたことは、これからすることにくらべれば重要ではない。


 あなたは過去のあなたではなく、いつも、いつまでも新しいあなただ。


 《神との対話3-P115》

------

 あなたの身体のすべての細胞は、数年ごとに入れ替わる。あなたは―文字どおり―数年前とは別人なのだ。


 《神との対話1-P248》

└----------


 人間は、毎日一歩一歩前進し成長しています。


 身体の細胞も、毎日数千万個以上が新しく生まれ変わっているように、あなた自身も変わっているのです。


 今日のあなたは、昨日のあなたではありません。


 過去にどんなことがあったとしても、いつまでもそれに執着しないで、新しく出発するのです。忘れることはできないにしても、過去は手放すのです。


 反省し悔い改めて、新しくやり直すのです。毎日を、新しい意識を持って歩むのです。


 これが、新しく自分を創造するということであり、人生はこのためにあるといえるのです。



[5-(9)-2]《過去の自分より優れようとしなさい》


┌----------

 ひとよりすぐれることもかまわない。ただし、他者よりすぐれようとするのではなく、過去のあなたよりすぐれた者になりなさい。ひとより豊かになるのもかまわない。ただし、より多く与えるために、豊かになりなさい。


 《神との対話2-P113》

└----------


 『神との対話』の基本的な考え方は、「何よりもまず自分を大切にしなさい」というものです。


 そしてその「自分」という定義を、自分の家族、自分の社会、自分の国というように、次第に拡大していくのです。


 『神との対話』では、「優れようとするのは構わない、ただし、過去の自分より優れようとしなさい」といっています。


 自分を優れた者にしようとするのは、自分を大切にすることと同じです。


 しかし、他人をけおとして優れようとするのではなく、過去の自分より優れようとしなさいというのです。


 自分を知り表現するために、他人と比較することや競争することはあるでしょう。


 しかし大切なことは、他人より優れようとすることではなく、過去の自分より優れようとすることなのです。



[5-(9)-3]《反応するな、創造しなさい》


┌----------

 自分が選んで生きる人生、それは意識的な行動からできあがる人生だ。いきあたりばったりの人生、それは無意識の反応だけの人生だ。


 反応するというのは、前に経験した行動をくり返すことだ。入ってきたデータをチェックし、前にも同じような体験がなかったかと記憶を調べてみて、以前と同じ行動をとるということだ。これは理性のはたらきであって、魂のはたらきではない。


 《神との対話2-P33》

└----------


 『神との対話』では、「反応するな、創造しなさい」といっています。


 「反応する」ということは、過去の考え、あるいは他人の考えで、出来事に向き合うことです。出来事が主であり、自分は従の位置にあります。


 一方「創造する」とは、新しい考え、自分の考えで、出来事に主体的に向き合うことをいうのです。


 出来事全ては、それを利用して自分自身が成長していくための、ツールです。


 毎日の生活の中で、思いがけない出来事、例えばちょっとした事故、友人からの傷付くことばなどに出会ったら、立ち止まって自問してみましょう。


 この出来事に対して、自分はどんな「存在」でありたいかを考えてみるのです。


 寛容である自分、許す自分……。


 それから、そのありたい自分になろうと努力するのです。


 絶えず向上を意識し、努力することは、反応ではなく、自分を創造しているといえるのです。



[5-(9)-4]《成長を「めんどう」だと考え、停滞を「安全」だと思っている》


┌----------

 あなたがたは他者が歩む因果の道を、善いとか悪いとか判断してはならない。


 成功をうらやまず、失敗を憐れむな。魂の決算の時がきたら、何が成功で何が失敗になるかわからない。


 《神との対話1-P52》

 ------

 成長を「めんどう」だと考え、停滞を「安全」だと思っている。


 《神との対話2-P35》

└----------


 失敗したとしても、自分はもうだめだとあきらめたり、無力感や罪悪感にひたる必要は全くありません。


 何が失敗で、何が成功かは、すぐには分からないのです。人生を終える時に、初めて分かるものといえるのです。


 「困難は魂の成長をもたらし、安定は魂の停滞をきたす」です。この世的には失敗に見えても、魂にとっては、大きな成長をもたらしているのです。


 出来事の内容は違うにしても、人生の中でいつかまた、失敗したと自分が思っている状況と同じようなシチュエイションが、必ず出現します。


 その時、自分の思い描く最高のヴィジョン、最大のヴァージョンの自分を表現し、それを乗り越えるのです。


 その経験によって無力感や罪悪感を払拭し、より高次の人間に成長して行くのです。



[5-(9)-5]《「思考-言葉-行為」というプロセスを逆転させることだ》


┌----------

 すべてを変える方法はひとつだ。あなたの考えを変えるしかない。


 ひとの創造方法には、思考、言葉それに行為あるいは行動という三つの段階がある。


 根になる考え、つまり支えになっている考えをいちばん速く変える方法は、「思考-言葉-行為」というプロセスを逆転させることだ。


 まず、こうありたいと思う考えにもとづいて行動しなさい。それから、こうありたいと思う考えを言葉にしなさい。それを何度も実行していれば、精神の訓練ができて、新しい考え方ができるようになる。


《神との対話1-P222》(一部省略)

 ------

 否定的な考えをもつと、悪循環が起こる。その循環を断ち切る方法を探さなければならない。


 秘訣は、支えとなっている考えを変えることだ。


 思考-言葉-行為というパラダイムを逆転させることだ。


 根となる考えを変えたければ、「考える前」に行動しなければいけない。


 《神との対話1-P227》(一部略)

└----------


 私たちは、生後まもない時から色々なことを他人から学び、それを自分の考えとして取り入れます。


 ところがいったんその考えが自分に固着すると、固定観念となって、変えたいと思っても、容易に変えることはできなくなります。


 その考えを変える方法を、お金に対する考え方を例にして、『神との対話』では述べています。


 著者ニールが、「なぜ私はお金に困らない生活が送れないのでしょうか」と神に質問しています。


 ニールは幼少の頃から信仰するキリスト教の影響で、「お金は邪悪なもの」という考えを持っています。


 その一方で、一般の人々と同じように「お金が欲しい」という思いもあるのです。


 その交錯した思いを変える方法を、神は語っています。


 物事の創造は、「思考-言葉-行為」の順でなされます。「お金は汚い」という考えが、言葉となり、行為に現れます。


 それを逆転するのです。こうありたいという思いを、まず行為に表し、言葉にするのです。


「お金は良いものだ」と言葉に表し、それに沿った行動をいつも取りなさいと、神はいうのです。


 そうすれば、次第に新しい考えができるようになるというのです。


 『神との対話』ではそれと同様のことを、物乞いの老女の例えで、説明しています。


┌《神との対話1-P228》(一部略)


 通りを歩いていて、物乞いの老女に出会う。いくら貧しいといっても、老女に小銭を与えるぐらいはできると、あなたはすぐに気づく。


 そこで、まず老女に金を与えようという衝動が起こる。ポケットに手を入れてたたんだ札をとり出しかけるかもしれない。


 そこへ、考えが割りこむ。


 おいおい、ひとにくれてやるほど金があるのか!コインをやって、さっさと立ち去ったほうがいいぞ。


 25セントがないかと、あなたはあわてて探す。


 ああ、ポケットの底にひとつあったぞ。


 ところが、そのときにはもう、きまりの悪そうな笑みを浮かべながら老女の前を通り過ぎてしまっている。


 あなたは豊かさと分かち合いということを知るかわりに、老女と同じくらい貧しい気分になる。


 どうして、お札を与えなかったのか!最初は衝動的にそうしようとしたのに、考えがじゃまをしたのだ。


 つぎの機会には、考える前に行動しなさい。金を与えなさい。


└----------


 自分の奥深くに潜む根となる考えを変えたければ、考える前に行動しなければいけないというのです。


 「金を与えようという衝動」は魂の叫び(感性)、「ひとにくれてやるほど金があるのか!」は、精神(理性)の叫び、というのです。


 「行動する前によく考えよ」と、一般的にいわれます。


 しかし『神との対話』では、根となる考えを変えたければ、考える前に行動しなければいけないというのです。


 考えていると、精神(理性)の根となる考えに邪魔されて、魂の願う新しい経験(この場合は、豊かさと分かち合い)をするせっかくのチャンスを、失なってしまうのです。


 それが悪循環となって、ますます強固に、その根となる考えが自分に根付いてしまうのです。



[5-(9)-6]《あなたの高いヴィジョンにそぐわない考えが浮かんだら、そのとき、その場で「新しい考え」に変えなさい》


┌----------

 あなたの高いヴィジョンにそぐわない考えが浮かんだら、そのとき、その場で「新しい考え」に変えなさい。


 立派な考え方にそぐわないことを言ってしまったら、二度とするまいと心に銘記しなさい。


 《神との対話1-P107》(一部略)

└----------


 『神との対話』では、「あなたの高いヴィジョンにそぐわない考えが浮かんだら、その場で「新しい考え」に変えなさい」といっています。


 ふと心に湧き出た思いが、自分にとって苦々しいものであるなら、本当の自分にはふさわしくない思いなのです。


 ただ、その場で「新しい考え」に変えることは、簡単にはいきません。


 根となる思考が、心の奥深くに潜んでいて、突然顔を出すからです。


 根となる思考は、家庭(親)や学校、職場、社会など他人から受け継いだ、染みついた思考なのです。


 それを変えるには、通常のプロセスである「思考-言葉-行為」というプロセスを、逆転させることです。


 思いが出る前に、言葉もしくは行為を取ることが必要なのです。



[5-(9)-7]《自分の何がそんなに嫌い》


┌----------

 ひとが「自慢」したり「見せびらかし」たら、自分の何がそんなに嫌いで、自分のかわりにどうひとに好意をもってもらいたがるんだろう、という疑問が湧くね。


 自分が全面的に嫌いだというのではないよ。好きでない部分があるというだけだ。エゴは それを補うために、ほかのひとに好いてもらおうとする。


《神との友情上-P96》

└----------


 『神との対話』の中で、「他人に自慢話しをする人を見ると、自分がそんなに嫌なのかと思うね」と、神は語ります。


 これは、優越感や劣等感と通じる事がらです。


 心理学では、自分の中に潜む劣等感の裏返しが、優越感だといわれています。


 他人を見て卑下する思いが出たなら、それは自分の中に見える、自分の嫌な部分を、他人に映し出しているのです。


 卑下する思いがわいた時、自分自身の中に巣くう劣等意識を見つめ直し、改めるべきなのです。



[5-(9)-8] 《キリストのようでありなさい》


┌----------

 毎日、毎分、キリストのように行動しなさい(どうすればいいか、わかりません、と言ってもだめだよ。キリストが示したではないか)。


 あらゆる環境で、キリストのようでありなさい (できないと言ってもだめだな。彼はちゃんと指示を残しているではないか)。


 《神との対話2-P47》

└----------


 『神との対話』では、人間が目指すべき姿の手本は、イエス・キリストに示されているともいっています。


 『神との対話』で述べられたイエス・キリストは、キリスト教が説くような「神」や「救世主」ではありません。


 イエスは数多くいるマスター(師)のうちで、最も高位のマスターだとしているのです。


 新約聖書に描かれたイエス・キリスト像は、①神人②信仰③愛④慈しみ⑤赦し⑥真の強さ⑦正義感⑧高潔⑨勇気⑩自己犠牲 と集約できます。


 このイエス・キリスト像を手本にして成長しなさいと、『神との対話』ではいっているのです。



[5-(9)-9]《高い意識をもったひとを探し求めるほうが賢い》


┌----------

 ほんとうは、低い意識にとりまかれているときに、自分の考えを大事にしたほうが身のためだし、高い意識にとりまかれているときには、まわりに屈服したほうが身のためだ。


 だから、高い意識をもったひとを探し求めるほうが賢い。どんなひとと道連れになるかということが、大切なのだ。このことは、いくら強調しても強調しすぎることはない。


 《神との対話3-P97》

└----------


 「どんなひとと道連れになるかということが大切なのだ」と、『神との対話』ではいっています。


 「朱に交われば赤くなる」ということわざがあるように、人間は交わる友だちや環境によって、良くも悪くもなりうるのです。


 人間にはそれぞれ固有の価値観があります。その価値観がその人間の意識レベルといえます。例えば、お金に大きな価値を置く人は、お金中心の意識レベルだといえます。


 成長するためには、なるべく自分より高い意識(価値観)の人間と交わるべきなのです。


 この反対に、自分より低い意識(価値観)にとりまかれているときには、自分の考えを大事にしたほうがためになるというのです。



[5-(9)-10]《それが現実になるまでは気持ちをそらさないことだ》


┌----------

 あなたが何か「決意」すると、宇宙に動きが生じる。


 ひとつのことについては、心を定め、目的を絞ったほうがいい。それが現実になるまでは、気持ちをそらさないことだ。


 何かを選ぶなら、全力をあげて、心から選びなさい。いいかげんな気持ちではいけない。選びつづけなさい。前進しつづけなさい。決意をもちつづけなさい。


 「わたし」という言葉に続くことは何でも、創造的な命令になる。瓶のなかの魔法使い、つまりわたし(神)は、命令に従うために存在している。


 《神との対話2-P30》(一部略)

└----------


 『神との対話』では、「自分の考えをころころと変えるな」といっています。


 宇宙の仕組みは、「瓶のなかの魔法使い」のように、私たちの考えを実現するようになっているというのです。


 私たちがころころと考えを変えると、宇宙は、どの考えを実現したらいいか分からなくなってしまうのです。


 何かひとつのことを目指したら、それについて心を定め、それが現実になるまでは気持ちを変えないことが大切だ、というのです。



[5-(9)-11]《「最善」は何かと考えてばかりいる》


┌----------

 理由はたくさんある。


 選択したことが実現すると、信じていないから。


 何を選択すべきか、わかっていないから。


 選ぶ前に、「最善」は何かと考えてばかりいるから。


 自分の選択がすべて「良い」ことを、前もって保障してもらいたがっているから。


 そして、いつも気が変わっているからだ!


 《神との対話2-P33》

└----------


 上記の文は、「わたしの選択が現実として創造されるまで、どうしてこんなに時間がかかるのですか?」というニールの質問に対する神の答えです。


 「選ぶ前に、『最善』は何かと考えてばかりいるから」が、その理由の1つに上げられています。


 さらにニ-ルは質問します。


「自分にとっての『最善』とは何か、考えてはいけないんですか?」


 神は答えます。


「何かを決意するときに考えるべきことはただひとつ、それが『わたし自身』を表現しているだろうか、ということだ」


 物事の属性(付属する性質)は、数多くあります。


 「仕事」を例にとると、仕事という物事には、仕事内容を初めとして、勤務時刻や時間、賃金、経歴、性別、資格や結婚の有無など、多くの属性(条件)があります。これらの諸条件を組み合わせて、自分に最も合う仕事を私たちは選択しています。


 自分にとっての「最善」とは何かを考えることに多くの時間を費やすのは、時間の浪費にほかならないと、『神との対話』ではいっています。


 その物事が、「こうありたいと思っている自分を表現できるかどうか」のみを考えれば、それ以上の時間を費やす必要はないというのです。


 時間を浪費しているうちに、その物事が逃げて行ってしまい、せっかくその物事によって体験すべきチャンスを失ってしまうことになるというのです。



[5-(9)-12]《「わたしの責任だ」と言ったときはじめて、それを変えられる》


┌----------

 「こんな目にあう」のは、何か、あるいは誰かのせいだと考えているかぎり、どうすることもできない。


 「わたしの責任だ」と言ったときはじめて、それを変えられる。


 なにごとであれ、それを変える第一歩は、選んだのは自分だと認め、受け入れることだ。


 《神との対話1-P55》

└----------


 人生で起きる出来事は、魂が体験したいと望む神性を体験できるように、魂(と神)が準備します。


 つまり魂のレベルで見ると、自分自身で出来事を呼び寄せているといえるのです。


 人間の精神のレベルでは魂の意図を読めませんから、それが分かりません。


 「こんな目にあう」のは、誰か他の人のせいだと考えているかぎり、人生の出来事を変えることはできません。


 「わたし(あるいは、わたしたち)の責任だ」と思ったときはじめてその原因が見えてきて、それを変える第一歩となるというのです。



[5-(9)-13]《自分のために選んだことを、ひとにしてやればいい》


┌----------

 もっているように行動しなさい。そうすれば、それが引き寄せられてくる。


 そうであるように行動すれば、そうなれる。


 自分のために選んだことを、ひとにしてやればいい。豊かであろうとするなら、ひとを豊かにしてやりなさい。


 それも、真剣にすること。自分の利益のためではなく、ほんとうにひとのためになろうと思うこと。そうすれば、すべてはあなたに返ってくる。


 何かを与えると、自分がもっているものを与えるという経験ができるからだ。自分がもってもいないものを与えることはできない。だから、精神は自分について新しい結論を出す。新しい考え方をする。自分はもっているにちがいない、そうでなければ与えられはしないから、と。


 この新しい考え方があなたの経験になる。あなたの状態になる。


 《神との対話3-P33》

 ------

 どんなに少ししかもっていなくても、必ずあなたよりも貧しいひとが見つかる。そんなひとを見つけ、あなたの豊饒さを分かち与えなさい。


 《神とひとつになることP160》

└----------


 『神との対話』では、豊かになる方法について「豊かであろうとするなら、ひとを豊かにしてやりなさい」といっています。しかも「真剣に心からすること」が必要だといっているのです。


 著者ニールは問います。


「ひとに与える時、どうして真剣でなければならないのか?」


 神は答えます。


「下心のない真剣さがないと、自分の精神は『自分が持っていない』ことを見抜いてしまう」


 インターネットに、「発展途上国を見れば、自分より貧しい人(苦しむ人)たちは必ずいます。たとえわずかでも、その人たちに心から愛をこめて寄付するのです」という言葉がありました。


 この言葉は、「豊かであろうとするなら、真剣に心からひとを豊かにしてやりなさい」という言葉に通じるものといえます。


 他人に心から与えれば、「自分は持っている」という新しい考えが自分に芽生え、それを持続することによって、持っていることが自分に実現するというのです。


 「やろうと思っていないで、さっさとやりなさい」という言葉が、『神との対話』にはあります。ほんの小さなことでも構わないから、やり始めるのです。



[5-(9)-14]《人生で本当に大切なのは力ではなく強さだ》


┌----------

 人生でほんとうに大切なのは力ではなく強さだ。


 内なる強さは「一体化」のなかに存在する。


 力は内なる強さから生まれる。内なる強さのない力は幻想だ。「一体化」なしの内なる強さは偽りだ。


 《神との対話3-P64》(一部略)

└----------


 私たちは、「強さ」と「力」は同じものだと思いがちです。


 しかし『神との対話』では、「強さ」と「力」は違うといっています。「強さ」は内的な、精神的な強さで、「力」は物理的な強さをいうのです。


 人間はまず内なる「強さ」をもつべきで、それに裏うちされた「力」こそが、本当の力だというのです。内なる「強さ」のない力はまがいものであり、暴力ともいえます。


 さらに「強さ」は、一体化の中にあるのであって、分裂の中にはありません。


 ところが時として、独りでいること、独りで出来ることが「強さ」だと、人間は思い違いしがちだといっています。



[5-(9)-15]《希望はあなたの最も高い欲求の言明だ》


┌----------

 希望はすばらしい役割を果たす。決して希望を捨ててはいけない。決して。


 希望はあなたの最も高い欲求の言明だ。最も偉大な夢の宣言だ。希望は神聖化された思考だよ。


 《神へ帰るP192》(一部略)

└----------


 『神との対話』では、どんな時にも決して希望は捨ててはいけない、といっています。


 「希望は最も高い欲求の言明(言葉に出してはっきり言うこと)だ」というのです。


 宇宙は人間の命令を今か今かと待っています。


 人間の命令は、「このようにあれ」という宇宙への人間の言明、宣言なのです。その言明に従って、物事は動いていくというのです。


 希望は、自分の考えの、最高のビジョンの最大バージョンの言明なのです。


 「もうだめだ」と思ってはいけません。どんな時にも決して希望は捨ててはいけないのです。



[5-(9)-16]《自分の仕事を愛しなさい》


┌----------

 「どんな犠牲を払ってでも、自分の幸福を捨ててでも、家族を支える男」があなたであるなら、自分の仕事を愛しなさい。なぜなら、仕事が自分の生きた表現になるから。


 「責任を果たすためにいやな職業についている女性」があなたであるなら、その職業を愛して、愛して、愛しなさい。それがあなたの自己イメージをしっかりと支えてくれるから。


 《神との対話1-P253》

 ------

 職場の喜びは、何をするかとは関係なく、何を目的としているかによって決まる。


 午前四時に起きて赤ちゃんのおむつをかえる母親なら、そのことをよく知っているよ。彼女は鼻歌まじりで赤ちゃんに話しかけるだろう。それを見て労働だなどと思う者は誰もいはしまい。


 どんな姿勢で取り組み、どんな気持ちで、どんな目的でしているか、それによって活動が真の喜びになる。


 《神との対話2-P279》

└----------


 『神との対話』では、どんな仕事であろうと、心をこめて愛しなさいといっています。


 人生の全ての出来事が、神性を体験するためのツ-ル(手段)です。目的は神性の体験にあるのです。


 日常生活で私たちは、物事を体験しているように見えますが、本質的に見れば、物事を通して自分に内在する神性を体験しているのです。


 同じように、仕事も自分の中の神性を体験するためのツ-ルであり、自分にとって向き不向きはあるとしても、仕事そのものの貴賤はありません。


 仕事を選ぶ時に唯一考えるべきことは、「自分を表現できる仕事かどうか」ということなのです。



[5-(9)-17]《何だってやりすぎればバランスが崩れる》


┌----------

 何かをあまりに強調しすぎるとバランスが崩れて、エネルギーが涸渇するというのは、ほんとうだ。


 仕事のしすぎ、食べすぎ、飲みすぎ、糖分のとりすぎ、ガーデニングのしすぎ、ボウリングのしすぎ、泳ぎすぎ、テレビの見すぎ、ニンジンジュースの飲みすぎ、セックスのしすぎ......何だってやりすぎれば―霊的修行だってやりすぎれば―バランスが崩れる。


 《明日の神P399》(一部略)

└----------


 『神との対話』では、何事においても、やり過ぎてはいけない、ほどほどが良いといっています。


 何かをやり過ぎると、人間のエネルギーバランスが崩れてしまうのです。


 仕事のしすぎ、食べすぎ、飲みすぎ、ボウリングのしすぎ、テレビの見すぎ、セックスのしすぎなど、何であろうとやりすぎれば、エネルギーのバランスが崩れるといっています。


 霊的修行でもやりすぎれば、バランスが崩れて、かえって人間の成長にマイナスとなるのです。


 それに気づいたのがブッダ(釈迦)で、放縦(勝手気まま)を通じても、禁欲・苦行を通じても悟ることはできないと気づいたのです。


 この中間つまりバランスのとれた中庸を通じて、ブッダは悟りを開いたというのです。



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*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページをご紹介いただけましたら幸いに存じます。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/

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