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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
1章 入門編 よくわかる『神との対話』
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2-4 《精神科医ブライアン・ワイス博士》

A:この「小さな魂と太陽」のたとえ話は、1つの魂が、神性のある部分(この場合は「赦し」という部分)を体験したいと望んだとき、魂の友だちが協力して、その体験ができるような人生の出来事をセッティングしてくれるといっているんだよ。


しょう子:魂の友だち……。


A:アメリカには、魂の研究をしているブライアン・ワイスという精神科医がいるんだ。


しょう子:NHKスペシャルにも同じような研究をしてる大学の精神科医が出てたわ。


A:そうだね。アメリカはこの分野の研究が盛んなんだよ。


 ブライアン・ワイス博士によると、魂はソウルメイト(魂の友だち)によるグループを作っていて、そのグループ全員で様々な出来事の役割を分担しているというんだ。


 例えば、ある前世で親子という関係を持ったソウルメイトが、後の世で、夫婦という関係で、人生を体験していることもあるといっているんだ。


しょう子:へえ~、医学博士が「前世」なんてことをいうの。


A:ワイス博士は自分の著書の中で、「私は今や、輪廻転生の私的代表みたいなことになっています」といっているんだよ。


しょう子:NHKスペシャルでも、生まれ変わりのことを取り上げていた。


A:バージニア大学医学部のジム・タッカー博士だったね。


 彼は前世の話をする子供を研究していて、世界中から2500例余りの事例を集めている。そのうち44例は、子供の話した前世の内容をきちんと調査してみると、事実と一致していたといっているんだ。


しょう子:生まれ変わりって作り話じゃないということね。


A:日本の学者にもいるんだよ。


しょう子:日本にも!?


A:そう。中部大学の大門正幸教授は、生まれ変わりを研究していて、「なぜ人は生まれ、そして死ぬのか」(宝島社、2015年刊)という本も出しているんだ。


 ブライアン・ワイス博士は、もっとすごいよ。過去にさかのぼるという退行催眠をやっているんだ。


しょう子:退行催眠?


A:一般的に行なわれている心理療法に、催眠療法というのがあるよね。クライアント(患者)を催眠状態にして、カウンセリングをするんだ。


しょう子:カウンセリングって?


A:カウンセラーという専門家が、患者の話しを聞き出しながら、その心理的な問題を解決していく治療法だよ。


しょう子:人生相談みたいなものかな。


A:まあそうだね。


 ある時、ワイス博士は、催眠療法で治療している最中に、思いもかけぬ出来事に出会ったんだ。


 催眠下にあるクライアントと会話しているうちに、過去にさかのぼるという現象が起きたんだ。


 クライアントは、母親の胎内にいた時の状況や、さらにはそれ以前の過去生(前世)について語り出したというんだよ。


しょう子:博士もビックリね。


A:そりゃそうだね。前世なんて信じていない精神科医に、こんなことが起きたんだから。


 それ以来ワイス博士は、この研究を始めた。今では、催眠によってクライアントの前世の記憶をよみがえらせ、心理的な癒しを行なう前世療法という心理療法を行って、2000人以上の患者を治療しているんだ。


 「前世療法」については、ブライアン・ワイス博士が、著書「魂の療法」(PHP研究所2001年発行)の中で、次のようにいっているよ。


『私はコロンビア大学で学士号を得、エール大学医学部を卒業し、そこの精神科で医学実習生として働きました。その後、いくつかの医科大学で教えましたが、フロリダのマイアミビーチにあるマウントサイナイ医療センターでは、十一年間にわたって、精神科医長を務めました。


 私の一冊目の本、『前世療法』の主人公であるキャサリンに初めて出会った頃までに、私は四十以上の論文を発表し、精神薬理学と脳化学の分野では、国際的に認められるようになっていました。無論、私は超心理学などの「非科学的」な分野に対しては、完全に懐疑的でした。過去生や輪廻転生といった事柄については無知に等しく、また、知りたいとも思いませんでした。


 そして突然、魂、右脳、非直線的なことが、私の目の前に現れました。不可解なことに、キャサリンが過去生の記憶らしきものを思い出し始めたのです。この退行のプロセスを通して、不思議に彼女の病状はすべて、快方に向ってゆきました。驚きはしたものの、私もまた、科学と直観の調和を探し始めたのでした。


 これは二十年前のことでした。それ以来、私は二千人以上の患者を、子宮の中にいた頃や、過去生の記憶へと、退行させてきました。こうした体験について、私はすでに三冊の本を書き、そのどれもが約三十カ国語に訳されています。


 私の仕事は、輪廻転生、前世療法、ソウルメイトとの出会いなどのテーマを扱っています。そのために、私は今や、輪廻転生の私的代表みたいなことになっています。


 私はこの役割を喜んで受け入れていますが、それというのも、私達は自分の学ぶべきことを学び終って卒業するまで輪廻転生をくり返すと、固く信じているからです。


 それに、すでに何回も指摘しているように、輪廻転生は真実であるというかなりの量の歴史的、臨床的証拠が存在しています。』


〈つづく〉


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