(3)経済改革
〔4 地球文明復興 (3)経済改革〕
【 三〇年もたてばそうなる。最初のドミノさえ倒れたら、もっと速く変化するかもしれない 】
【 いま、その時機が来たのだ 】
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新しい霊性とは、それを意識して行うことだ。意識を拡大しようという呼びかけた。意識的な創造への招待だ。進化のプロセスのつぎのステップだよ。
それによって、あなたがたの地球で革命が起こるだろう。それは暴力的ではない革命、革命のなかでも最も革命的な革命だ。なぜならそれは、進化の革命だから。
《明日の神P73》
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古い信念はもう役に立たないと思うひとたちが増えている。
その数は急激に、臨界量に達しようとしている。あなたにできるのは、それを助けることだ。
全体の五パーセント未満であっても、ひとつの方向へ動き出せば、臨界量になりうる。
言い換えれば、たったひとつのドミノが倒れれば、残りのドミノは次つぎに倒れていく。
《新しき啓示P363》(一部略)
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ニール:それじゃ、地上のものごとが良い方向に向かうくらいプロセスが進行するのは、いつなんですか?
神:まもなくだよ。もうじきだ。
あなたが生きているあいだにも起こりうる。三〇年もたてばそうなる。最初のドミノさえ倒れたら、もっと速く変化するかもしれない。
《明日の神P29》(一部略)
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いま、その時機が来たのだ。
《神との対話4-P16》
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┏━あらすじ━━
・資本主義システムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。支えているのも、金持ちと権力者だ。
・社会の目指す方向が、人間の魂のより高位への成長にあるとすれば、現代社会の商業主義的な価値観はおかしい。
・ごくわずかな人びとが世界のお金と資源の大半を支配する時代は終わる。
・天然資源は全人類の共有財産で、全人類が全人類の最高の利益のために活用すべきだ。
・所有という言葉や概念はなくなるだろう。つまり「自分の土地、財産」というような「所有」という考えは、社会からなくなる。
・地球上の人間が、「すべては一体である」という新しい福音を受け入れ、そのように生きれば、生存競争は必要なくなる。
・これからの経済システムは、「透明性」を確保すべきだ。つまり新しい経済システムのキーワードは、「見える」という性質だ。
・富とは所有することではなく、アクセスつまりみんなが利用可能なことだ。
・所得に下限があるように、上限も設けられるだろう。
・経済は地方化するだろう。経済も、コミュニティを基本にして、小さな経済圏を創るべきだ。
・すべてがはっきりと見え、記録をたどることができて、数字を確認できる、オープンな国際通貨制度をつくるべきだ。
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[4-(3)-1]《そのシステムと制度は金持ちと権力者がつくったものだ》
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その(資本主義*筆者注)システムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。支えているのも、金持ちと権力者なのだよ。
《神との対話2-P281》
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『神との対話』には、「現代の資本主義システム」について、神の辛辣な指摘が次のように書かれています。
┌《神との対話2-P280~P283》---
①金持ちと権力者は自分たちの金と力を握りしめ、さらにふやそうと画策し、奮闘している。
②そのために、彼らはシステマティックに競争を排除し、制度的に真の機会をごくごくちっぽけなものにし、富の流れや蓄積を集団的に支配している。
③彼らは、不公正な労働慣行で世界の貧しい大衆を搾取している。
④世界中の公共政策や政府の政策を支配し、大衆が規制され、コントロールされ、従属したままでいるようにしむけようとしている。
⑤たいていの場合は、金持ち個人がしているのではない。彼らが代表する社会的システムと制度がそうなっている。そのシステムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。支えているのも、金持ちと権力者なのだよ。
⑥そうした社会構造を支えているのも、少しでも変えようとする試みにかたくなに反対しているのも、金持ちと権力者だということだ。彼らは、すべてのひとに真の機会とほんとうの尊巌を与えようとする政治的、経済的な試みのすべてに反対する。
彼らの立場をおびやかす考え方を示されると、権利の侵害だの「アメリカ方式」の破壊だの、「インセンティヴが奪われる」だのと文句を言い出す。
⑦(単純明白な搾取が行なわれている)こうした恥ずべきシステムが存在しうるのは、貪欲に動機づけられ、人間の尊厳ではなく利潤率が最優先される社会だけだ。
⑧「彼らの社会の標準からすれば、あの農民たちはけっこうな暮らしをしている!」と言うひとたちは、第一級の偽善者だ。彼らは溺れている者にロープを投げてやっても、岸に引きあげてはやらない。そして、石を投げるよりロープのほうがいいだろうと、うそぶく。
⑨ひとをほんとうに尊厳ある場に引きあげてやるかわりに、「もてる者」たちは世界の「もたざる者」に、依存するしかないものを与える。だが、ほんとうの力はもたせない。ほんとうに経済力をもった者は、「システム」におとなしく従うだけでなく、影響を及ぼす能力をもつからだ。
⑩食事などできないほど貧乏なのを放っておく、恥ずべき社会経済システムについては、黙っている。
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そして次のようにむすんでいるのです。
┌《神との対話2-P285》---
いいかね、もういちど言おう。地球に必要なのは、意識の大幅な変化だ。あなたがたの認識の変化だよ。すべての生命に対する新たな尊敬、そしてすべての相互関係に対する深い理解だ。
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金持ちと権力者が、このような振る舞いをいつまでもしているのは、本質的に見れば、人間の意識(霊性)が啓発されていないためだといっているのです。
[4-(3)-2]《社会がめざすという方向から考えれば、すべてが逆さまだ》
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何が「ためになるか」という考え方がまるでちがう。あなたがたは、バットを握った相手に白い球を投げるほうが、あるいはスクリーンで服を脱ぐほうが、子供たちに生命の偉大な真実を教えたり、霊的な源泉に導くよりも、社会のためになると考えているようだ。
だから、野球選手や映画スターのほうが、教師や聖職者よりもたたえられ、高い報酬を得る。社会がめざすという方向から考えれば、すべてが逆さまだ。
《神との対話3-P375》
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『神との対話』には、新しい経済モデルについて書かれています。
その1として、「現代社会の商業主義的な価値観を改める必要がある」といっています。
社会の目指す方向が、人間の魂のより高位への成長にあるとすれば、現代社会の商業主義的な価値観はおかしいと、『神との対話』ではいっているのです。
現代社会では、子供たちに生命の偉大な真実を教育したり、霊性の大切さを説くことより、バットを握った相手に白い球を投げることや、スクリーンで服を脱ぐことの方が価値あることとされている、と指摘しています。
「野球選手や映画スターのほうがたたえられる」という文言は、商業主義的な考え方、つまり、金銭的利益を得ることを最優先させる考え方を指しています。
人間の魂のより高位への成長にとって何が大切かという観点から見れば、商業主義的な考え方は役に立たず、改める必要があるといっているのです。
[4-(3)-3]《ごくわずかな人びとが世界のお金と資源の大半を支配する時代は終わる》
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「新しい霊性」の時代には、富と資源の不釣り合いな保有も、極端な貧困も、もはや存在しなくなるだろう。ごくわずかな人びとが世界のお金と資源の大半を支配する時代は終わる。
基本的な人生/生命の基盤と生き延びる力をもつ権利がすべてのひとにあることが認められるだろう。
《明日の神P326》(一部略)
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いま飢え、渇いて、住まいもなしに暮らしているひとたちの暮らしを良くするためには、他の者がありあまる豊かさを捨てなければならないわけではない。
全世界の年間軍事費1兆ドルを、人道的な目的に振り向けさえすればいい。
そうすれば、1ペニーもいまあるところからとりあげたり、よそに移したりせずに、問題は解決する。
《神との対話2-P197》
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新しい経済モデルの2として、「新しい霊性」の時代には、「富と資源の不釣り合いな保有は存在しなくなるだろう」といっています。
つまり、一握りの人間が世界の富と資源の大半を支配することは無くなるだろうというのです。
これが実現する前提として、「生命のすべては霊的であり、人生の問題の基礎はすべて霊的なところにある《神との対話2-P198》」とあるように、人間の霊性すなわち人間性の向上が必須条件となります。
人間の霊性が啓発されると、「全ては一体である」という『神との対話』における基本的な考え方が醸成されていくのです。
「全ては一体である」という考え方が社会通念になれば、平等、公平の社会が造成され、富や資源の不釣り合いな保有も、極端な貧困も、存在しなくなるだろうというのです。
その1例として、「全世界の年間軍事費1兆ドルを人道的な目的に振り向けさえすれば貧困問題は解決する」といっているのです。
[4-(3)-4]《資源は全人類の共有財産》
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「新しい霊性」の時代には、天然資源は全員のものだという認識が確立するだろう。
ある国やある個人が、所在地を理由に地球の天然資源を所有したり支配したりできると主張するなんてばかばかしい、と誰もが思うようになる。
木々や鉱物、石油、水などの希少な資源は全人類の共有財産で、全人類が全人類の最高の利益のために活用すべきだ、と考えられるようになるだろう。
《明日の神P329》(一部略)
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新しい経済モデルの3として、新しい時代には、「天然資源は全人類のものという認識が確立するだろう」といっています。
石油を例に取れば、20世紀初頭、中東に原油が発見されました。中東諸国はその原油を世界に販売して多大な利益を得、たちまち豊かな国となりました。
他方、資源の乏しい国々は、原産国からの資源の輸入に依存しています。
現代は石油などのエネルギー資源の争奪戦の時代といわれているのです。
新しい時代の経済では、たまたまその場所にいるからといって、そこで取れる資源を自分たちだけで独占しようとせず、すべてのひとと分かち合うというのです。
世界の環境にある資源はすべて、人類全員に平等に分配されるべきだというのです。
[4-(3)-5]《所有格は存在しない》
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あなたがたの言う「所有」という言葉や概念は、HEBの文化にはない。「個人に所属する」ものという意味での「所有物」もない。HEBは所有せず、世話をする。つまり、ゆだねられたものを大切にし、愛し、めんどうを見るのであって、所有するのではない。
《神との対話3-P357》
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彼らの言葉には、所有格は存在しない。「わたしの車」ではなく、「わたしがいま使っている車」になる。
《神との対話3-P370》(一部略)
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新しい経済モデルの4として、「所有という言葉や概念はなくなるだろう」といっています。
つまり「自分の土地、財産」というような「所有」という考えは、社会からなくなるというのです。
自分が「所有する」ものではなく、「管理し世話する」ものだというのです。
冒頭文は、HEB(highly evolved being 高度に進化した存在 )の高次文明について語っている文脈に出てくるものです。
つまり、高次文明の経済モデルでは、「私のもの」と言う場合、「私が所有するもの」という概念ではなく、「私が管理するもの」という概念で語られるべきだといっているのです。
ニールは、「わたしたちは、それを共産主義※と呼びます」と指摘します(神との対話3-P365)。
これに対して神は、共産主義的な考え方を次のように評価しています。
┌《神との対話3-P366》---
(あなたがたは*筆者注)「全員」に属する資源を使って「全員」が創出した利益を「全員」に平等に分配しようと試みる統治あるいは経済のシステムは自然の秩序に反する、と言う。ところが、高度に進化した文化では、平等な分かち合いこそが自然の秩序なのだよ。
------
《神との対話》2-P218(一部略)
それ(共産主義※筆者注)はとても高貴な考え方だ。だが、冷酷に強制されると、高貴さが失われる。そこが、共産主義のむずかしいところだ。頭で考える概念ではなく、実行がむずかしいのだよ。
変える必要があるのは、基本的な人間性だ。
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つまり、全員が生産した利益を全員に平等に分配しようと試みる共産主義的な経済システムは、考えとしては素晴らしいものといえるが、それを実行する人間自身が根本的な問題をはらんでいて、人間性を変えなければその経済システムは実現しないといっているのです。
※参照:共産主義(きょうさんしゅぎ 英: Communism)とは、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざすという、政治経済分野での思想や理論、運動、体制をいいます。
共産主義思想の起源は、19世紀後半にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが体系化した、唯物史観を基本に生産手段の社会的共有と私有財産制の廃止による共産主義革命を掲げた「マルクス主義」にあります。
そしてロシアにおけるウラジーミル・レーニンによる十月革命によって、共産党政権のソビエト連邦が成立しています。
マルクス主義は、革命の起こった国の指導者の考えや国情により多数の思想や理論、運動、体制となり世界へ広まり、ソビエト連邦および親ソ派の共産党政権、中華人民共和国および親中派の共産党政権など共産主義圏を形成していきました。
しかし、経済の停滞などにより、ソ連や東欧の共産党政権は、1989年以降に次々と崩壊しました。
中華人民共和国(中国)は、現在、共産党政権の一党独裁体制を維持しながら、資本主義と社会主義の混合経済(社会主義市場経済)路線をとっています。
(出典:Wikipedia)
[4-(3)-6]《彼らは競争しない》
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たいていのひとは、適者生存で、「力は正義なり」で、競争が不可欠で、勝利が最高の善とされている世界で満足している。
《神との対話2-P83》
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彼らは競争しない。ひとりが失えば、全員が失うことを知っている。だから、誰かが「勝利」し、誰かが「敗北」するのが娯楽だと子供たちに教える(おとなたちにも思わせつづける)スポーツやゲームを考案しない。
HEB(高度に進化した生命体※筆者注)と人間の唯一のちがいは、「豊かさ」の意味だ。HEBは「利潤」など必要とせず、すべてを自由に無料で分かち合い、それで「豊か」になったと感じる。その思いが利潤だ。
《神との対話3-P365》(一部略)
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これが適者生存と呼ばれるあなたがたの神話だ。
「一体である」という新しい福音を生きれば、生存競争は必要なくなり、闘わずに生きることが保証される。この簡単でありながら、あなたがたが長いあいだ避けてきた解決策によって、すべてが変わるだろう。
《神との友情下-P204》
└----------
新しい経済モデルの5として、「進化した文明社会では競争はない」といっています。
地球文明は、まだそこまで進化していないと『神との対話』ではいっています。地球文明の進化は、まだほんの序の口にあるというのです。
いまだ進化の序の口にある地球文明では、「適者生存」「弱肉強食」「力は正義なり」という考えが社会通念としてあり、競争は不可欠で、勝利が最高の善とされているのです。
そして、意見やものごとの不一致を、紛争や戦争で解決するという意識レベルにあるのです。
宇宙に数多く存在する高度に進化した生命体HEB(highly evolved being)の文明を例に上げて、地球文明と比較し、進化した文明のあり方を説明しています。HEBの文明は、物質的にも地球文明よりはるかに進化していて、それを前提にして語られています。
①彼らは競争しない。
②したがって、誰かが勝利し、誰かが敗北するという発想はない。
③彼らはすべてを分かち合う。
④すべてを自由に無料で分かち合い、それで「豊か」になったと感じ、その思いが利潤と考える。
これらの考え方の基本には、「すべては一体である」という、『神との対話』が最も強く主張する基本的な考え方があるのです。
地球上の人間が、「すべては一体である」という新しい福音を受け入れ、そのように生きれば、生存競争は必要なくなり、闘わずに生きることが保証されるといっているのです。
[4-(3)-7]《経済は透明になるだろう》
┌----------
「新しい霊性」の時代には、経済は透明になるだろうね。
秘密も裏取引も「創造的な会計方法」もなくなる。誰もがみんなについてすべてを知るだろう。
《明日の神P325》(一部略)
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すべてのことが、もっとよくわかる。企業はどれくらい支払い、使っているか一商品の値段だけではなく、コストもわかる(値札に価格とコストの両方を記さなければならなくなったら、企業はどうするだろう?価格が下がるだろうか、それとも上がるか!)。
そのシステムの秘密、キーワードは、「見える」という性質だ。
《神との対話2-P241》(一部略)
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新しい経済モデルの6として、これからの経済システムは、「透明性を確保すべきだ」といっています。
つまり新しい経済システムのキーワードは、「見える」という性質だというのです。
「プライバシー」という名目で守られる、秘密も裏取引も創造的な会計方法(つまり節税対策などの会計操作)もなくし、いつでも、誰でも、他人や企業の帳簿を見ることができるようにすべきだというのです。
そういう経済システムが実現したら、古い時代の社会的腐敗はもちろんのこと、不公平や不平等もきれいに消え失せるだろうというのです。
その実例として、労働賃金、商品価格を上げています。
金銭の授受がオープンにされれば、報酬の不公正さ、不公平さが露呈され、雇用主と労働者の賃金格差を初めとして、男女の性別による賃金格差、社会的貧富の差、先進国企業による途上国での利益搾取などについて、多くの是正を迫られるだろうといっています。
さらに商品の値札に、コストもわかるように価格とコストの両方を記すようにすれば、適正な価格が付けられ、企業が暴利をむさぶるようなことはできなくなるだろうと、問題提起しているのです。
[4-(3)-8]《「利用と協力」の経済》
┌----------
もはや経済の目的は、利益を生み出すことではなくなる。
ニール:それじゃ、何が目的になるんですか?
富を生み出すこと。
あなたがたは人びとや場所やものを所有し、力をふるうことが資産だと━あるいはあなたがたが「富」と呼ぶものの一部だと━考えた。
「新しい霊性」の時代には、富とは所有と力ではなくて、アクセスと幸福だと定義されるだろう。
つまり、生命/人生のさまざまなものを所有するのではなく、利用するということを話しているのだよ。
「所有と権力」の経済から、「利用と協力」の経済に移行することだ。
誰もが自分で掃除機をもつ必要はない。ただ、掃除機を使うことができればいい。
近所に住んでいる4家族がひとつの掃除機をみんなで使おうと決めたら、どうなるだろう?
《明日の神P314》(一部略)
└----------
新しい経済モデルの7として、「これからの経済の目的は、利益を生み出すことではなく、富を生み出すことだ」といっています。
現代の人々は、場所や物を所有することが富だと考えています。
しかし新しい考えでは、富とは所有することではなく、アクセスつまりみんなが利用可能であることだというのです。
さまざまなものを、人々が所有するのではなく、利用することが、富に通じるというのです。
それを電気掃除機や電気洗濯機を例にして、説明しています。
電気掃除機や電気洗濯機を所有しているのは、世界人口の1/3の人々です。2/3の人々は貧しいために、それらを所有することはできていません。
しかしよく考えてみると、掃除機や洗濯機は各家庭で1日1回か2回使えば、後の時間は眠っています。
1日1回か2回しか使わない道具を、全ての家庭で持つ必要が果たしてあるのかと問題提起しているのです。
4つあるいはそれ以上の家庭でそれらのものを共用すれば、必要な掃除機や洗濯機は今でも世界に十分にあるというのです。
この考えは、最近注目されているカーシェアリング※やオフィスシェアリングで代表される、「シェアリング」という考え方です。
経済モデルやシステムを、「所有と権力」の経済から「利用と協力」の経済に移行することだといっているのです。
※ カーシェアリング(英: carsharing)とは、一般に登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用するサービスないしはシステムのこと。(出典:Wikipedia)
[4-(3)-9]《所得に下限があるように上限も設けられる》
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神:金銭的な収入には制限がある。
所得に下限があるように、上限も設けられるだろうね。第一に、ほとんどすべてのひとは所得の10パーセントを世界政府に差し出す。さっき話した自発的な10パーセントの貢献だ。
ニール:その限度を超えるぶんは、どうなります?
神:貢献したのが誰かわかるように、貢献する者の名前で世界慈善基金にゆだねられる。
貢献した者はそうしたいと思えば、寄託分の60パーセントの使いみちを自分の意思で決めることができるから、自分の金を使いたいところに使うという満足感を味わえる。残りの40パーセントは、世界連邦が法律で決めて実行するプログラムの費用にあてられる。
《神との対話2-P271》(一部略)
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新しい経済モデルの8として、「金銭的な収入について、①全ての人は、所得の10パーセントを世界政府に差し出す。②そして所得に下限があるように、上限も設ける」といっています。
①の所得の10パーセントの件について、ニールは、「むかしながらの平等税ですね」といいます。
神は、「今の人間の意識レベルでは、税金のかたちをとる必要があるだろう。意識が向上すれば、それを自発的な貢献と思うようになるだろう」と答えています。
そして所得に、人々みんなが合意する適切なレベルの下限と上限を設けます。
その限度を超える分は、世界慈善基金にゆだねられるのです。
[4-(3)-10]《経済は地方化する》
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「新しい霊性」の時代には、経済は地方化するだろう。
選ばれた少数者からおおぜいのひとの手へと経済的な力を移すためのいちばん効果的な方法は分散化だから。
人びとが遠いところの資源に生存を(食糧や衣料、住まい、エネルギーを)頼らなくなれば、すぐに自分たちの暮らしをもっとコントロールできるようになる。そうなればきっともっと自由になり、暮らしの質も向上するはずだ。
《明日の神P326》(一部略)
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新しい経済モデルの9として、将来、 一定の物質的豊かさが満たされれば、「経済は地方化するだろう」といっています。
経済の地方化とは、一つの巨大な経済圏を創るのではなく、コミュニティのあらゆるところにたくさんの「小さな経済圏」を創るということです。
『神との対話』には、人間生活の基本単位は、人間同士の顔が見えるコミュニティであるという基本的なスタンスがあります。
人々の顔の見えない都会よりも、顔の見えるコミュニティでの生活の方が、人間(魂)の成長には適しているといっているのです。
経済もそれと同じように、コミュニティを基本にして、小さな経済圏を創るべきだといっています。
自給自足のコミュニティを形成して、全てではないにしてもほとんどのニーズや欲望が、そこに住む人たちによって満たされるようにするというのです。
巨大な経済は、生産者や企業などの生活物品の供給者たちに、利用者を縛りつけています。
人々が遠いところの供給源に、食糧や衣料、住まい、エネルギーを頼らなくなれば、自分たちの暮らしを自分たちでコントロールできるようになり、経済全体が見えて経済の透明性は改善されるのです。
そしてもっと強い自立意識が生まれるだろうし、個人は自分の暮らしにもっと責任をもつだろうというのです。
そうなれば暮らしの質も向上し、人間(魂)の成長のためになるというのです。
[4-(3)-11]《オープンな国際通貨制度をつくりなさい》
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あなたがたに、金銭を捨て、紙幣やコイン、各国通貨を捨ててやり直せるか、と挑戦しているのだ。すべてがはっきりと見え、記録をたどることができて、数字を確認できる、オープンな国際通貨制度をつくりなさい。
世界規模で新しい通貨をつくり、(中略)ほかには通貨はない。そして、誰の帳簿でも見ることができる。
《神との対話2-P240》(一部略)
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新しい経済モデルの10として、経済システムの「透明性」を確保するために、「世界規模で新しい通貨をつくり、オープンな国際通貨制度をつくりなさい」といっています。
新しい経済システムのキーワードは、「見える」という性質です。
「見える」経済システムが実現したら、社会の腐敗や不公平、不平等なシステムは一変するだろうというのです。
見えなくしている要因の一つが、世界各国にある多種多様の「通貨」なのです。
世界規模で新しい「通貨」をつくり、オープンな国際通貨制度をつくりなさいといっているのです。
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*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/
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