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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
2章 『神との対話』-私なりの説明
42/235

  (1)人生

記述ルール

────────────

①原著の引用文は、┌---で囲み、引用ページは、《神との対話1- P22》(1~3巻-ページ)と表します。(続編『神との友情』、『新しき啓示』も同じ)

②原著の対話形式は、神:、ニール: のように発言者名を文頭に記し、表します。

────────────



〔3 人 生 (1)人生〕


┏━あらすじ━━

 魂には無数の神性が、「概念としての知識」として与えられている。


 人生は、魂が宿った人間の行為を通して神性を体験し、「体験としての知識」に変えていくプロセスだ。


 魂が体験したいと望む神性を、人生の中で体験できるように、魂と神、そしてそのソウルメイト(魂の友達)が共同して出来事を用意する。


 パソコンのゲームを例にすると、ゲームの内容は、プログラムとしてCD-ROMの中にすでにすべて書き込まれている(これが、「概念としての知識」)。


 ゲームの進行中に、ゲーム上の主人公の行動パターンをその場面場面に選択、決定して、ゲームを進んでいく(これが、「体験としての知識」)。


 魂は、現実世界に生まれる時、前世の記憶を忘れるようになっている。


 過去の記憶を忘れることにより、新しい自己を創造していく。

┗━━━━━━━



[3-(1)-1]《それぞれが神の最も偉大な部分を体験しようとみんなで決めているんだ》


┌----------

 1冊めの対話のなかの、小さな魂と太陽のたとえ話を覚えているかな?あれには続きがあるんだよ。


 小さな魂は言った。「それじゃ、わたしは赦しを選びます。神のなかで、完璧な赦しという部分を体験したいんです」


 そのときひとつの魂が群衆のなかから進み出た。「わたしを赦せばいい」と、その友好的な魂は言った。


 「あなたのつぎの物質的な人生に出かけていって、何かをするから、それをあなたが赦せばいい」友好的な魂は答えた。


 「それぞれが神の最も偉大な部分を体験しようとみんなで決めているんだ。」


 《神との対話3-P421》(一部略)

 ------

 他者の課題に仕える喜びを経験するために地上にやってくる魂もたくさんある。場合によっては、彼らはそのためにすぐに地上から去らなければならない。だが 、それはその魂にとっては決して悲劇ではない。彼らは早々に立ち去ることに同意している。


 ニール:つまり、わたしたちはほかの魂と協定を結んでいるということですか?いわば「契約」しているってこと?


 そう。


 《神へ帰るP478》

└----------


 魂には、無数の神性が、「概念としての知識」として付与されています。神は自らの性質すなわち神性を、魂を創造したときに、遺伝子DNAのように、魂に組み込んだのです。


 人生は、魂が宿った人間の生活活動を通して、神性を実体験して、「体験としての知識」に変えていくプロセスです。すなわち、現実の生活に起こるさまざまな出来事をツール(道具)として、考え行動することによって、「概念としての神性」を体験して、「体験としての知識」を体得していくのです。


 魂は、あくまでも被造物であって神そのものではありませんが、両者には表裏一体ともいえる密接な関係があります。例えていうと、神にとっての魂は、人間の全身に存在する五感感覚器(眼-視覚、耳-聴覚、鼻-嗅覚、舌-味覚、皮膚-触覚)のようなものといえるでしょう。


 人間に宿った魂(原著には魂が人間を包んでいるとあります)が、人生の中で起きるさまざまな出来事を体験します。その体験は神に直接伝わります。というより神と魂は、共にその出来事を体験するといった方がより正確でしょう。


 魂が体験したいと望む神性を、人生で体験できるようにするために、魂と神が共同してその出来事を用意します。魂が発案し、神が備えるといえるのです。


 冒頭の「小さな魂と太陽」の例え話は、魂が神性の、ある部分(この場合は「赦し」という部分)を体験したいと望んだとき、ソウルメイト(魂の友達)が協力し、その体験を可能にする人生の出来事をセッティングしてくれるといっているのです。


 後述する精神科医ブライアン・ワイス博士によると、魂はソウルメイトによるグループを作っていて、そのグループ全員で様々な出来事の役割を分担しているといいます。


 例えば、ある前世で親子という人間関係を持ったソウルメイトが、後の世の人生で、夫婦という関係で、その人生を体験していることもあるというのです。



[3-(1)-2]《生命は、多くの点でCD-ROMのようなものだ》


┌----------

 わかりやすく話してあげよう。子供たちがCD-ROMでゲームをやっているのを見たことがあるだろう?


 コンピュータがあらゆる子供たちの動きにどう応じればいいのかを知っているのは、可能性のあるすべての動きとその適切な対応がすべて、CD-ROMに記録されているからだ。


 生命は、多くの点でCD-ROMのようなものだ。


 すべての可能性が存在し、すでに起こっている。どれを経験するかは、あなたの選択しだいだ。


《神との対話3-P137》(一部略)

└----------


 『神との対話』では、人生をパソコンのCD-ROMを例えに、説明しています。


 CD-ROMの中には、目には見えないプログラムが入っています。それをパソコンに読み込ませると、パソコンはいろいろな作業をします。


 その作業のうちで、あるゲームを例にすると、(ゲームに例えるのは、神が人間を持て遊んでいるかのように誤解されて良くないが、とも述べています)ゲームの内容は、プログラムとしてCD-ROMの中にすでにすべて書き込まれています(これが、「概念としての知識」ということです)。


 ゲームの実行中に、ゲーム上の主人公の行動パターンをその場面場面に選択、決定して、ゲームを進んでいきます(これが、「体験としての知識」です)。その選択の組み合わせは、数限りなくあります。


 それが人間が歩む人生に似ているのです。すなわち、神の分身としての魂には、概念としてのプログラムがすでに付与されています。人間が人生の中でいろいろな場面に出会い、いろいろな決断をして行動していくとき、いろいろな出来事を実体験し、その「概念としての知識」を、「体験としての知識」に変えていくのです。その時、同時に神自身がそれを実体験しているのです。


 パソコンのゲームに使うCD-ROMディスクには、容量700メガバイトのプログラムが組み込まれています。これがDVD-ROMなら4.7ギガバイトになります。さらにはクラウドコンピューターを介するオンラインになってくると、その容量は格段に増加し、それから生成される事象の組み合わせも天文学的数字となります。


 このCD-ROMディスクを「神」に置き換えてみれば、人生で起きる出来事に無限の組み合わせがあることが理解されると思います。


 さらに原著の中でたびたびいわれている、「有限-無限」「瞬間-永遠」「見えない(無形)-見える(有形)」「必然-偶然」「アルファ(初め)-オメガ(終わり)」「全て-無」が同時に存在するという、私たちにはなかなか理解し難い概念が、CD-ROMを例えにして考えると、少し分かりやすくなります。


 例えば、「有限-無限」が同時に存在するとは、大変理解しにくい事柄です。これをパソコンで考えてみましょう。


 CDなりDVDのディスク(ハードウェア)は、直径5インチ厚さ1mmほどのもので、この中にプログラムが組み込まれています(有限)。しかしこのプログラム(ソフトウェア)から生成される、いろいろな出来事の組み合わせは、数限りなく(無限)あります。


 こう見ると、「有限と無限が同時に存在する」という難解な概念を、おぼろげながらも理解できます。



[3-(1)-3]《物質的な宇宙に入ったとき、あなたがたは記憶を捨てた》


┌----------

 物質的な宇宙に入ったとき、あなたがたは記憶を捨てた。忘れることで、単に王国の城で目覚めるのではなく、自分が何者であるかを選べるようになった。


 あなたは神の一部であると聞かされるのではなく、神の一部としての生き方を自分で選びとる。そうすればすべての選択肢を与えられたうえで、自らを体験することができる。


《神との対話1-P46》

 ------

 経験を創り出すためのひとや場所、出来事は選ばれ、条件や環境、そしてチャレンジや障害、機会と選択肢も選ばれている。


 パレットの色、道具箱のなかの道具、作業場の機械は選ばれているのだ。それで何を創るかは、あなたがたの仕事だ。それが人生というものだ。


《神との対話1-P67》

└----------


 魂は、人生において、自分自身を新しく創造するために、人間に宿る時に(生まれる時)、それまで生きた前世の記憶を忘れるようになっています。過去の記憶を忘れることにより、神性を全く新しい個体で体験し、新しい自己を創造していくのです。


 それは画家が絵を描く時、白紙のキャンバスでなければ、新しい絵を描くことができないのと同じです。


 世界の中には、前世の記憶を持つ幼児が時々現れ話題になっています。


 バージニア大学医学部のジム・タッカー博士は、前世の話をする子供を研究し、世界中から2500例余りの事例を集めています。そのうち44例は、子供の話した前世の内容を厳密に調査してみると、事実と一致していたというのです。


 アメリカの精神科医ブライアン・ワイス博士は、過去にさかのぼるという退行催眠によって、その人の前世の記憶をよみがえらせ、現実の生活に活用するという、「前世療法」という心理療法を行っています。


 ワイス博士は、ある時、一般的な心理療法である催眠療法の最中に、思いもかけぬ出来事に出会ったのです。


 催眠下にあるクライアント(患者)と会話している間に、催眠誘導により、退行(過去にさかのぼる)現象が起きたのです。クライアントは、母親の胎内にいた時の状況や、さらにはそれ以前の過去生(前世)について語り出したのです。(これを過去生退行といっています。)


 その方法がワイス博士の著書には記されています。私なりにまとめてみます。


 深い催眠下において、ワイス博士がクライアントを誘導していきます。例えば、「母親の子宮の中にいる自分を想像してください。何が見えますか」というように誘導するのです。


 クライアントは当事者であったり、あるいは、上から見下ろしている観察者であったりします。そしてクライアントの返事に対して、ワイス博士が「それをどう感じますか」とか、「それは良いことですね」と言って、カウンセリングをしていくのです。


 さらには、もっと前の過去生に戻って、同じようなカウンセリングをします。クライアントは、その過去生退行の催眠療法(前世療法と呼んでいます)によって過去生を知ることにより、現在うまくいっていない事柄に対していろいろな気付きを与えられ、心が癒されていくのです。


 ブライアン・ワイス博士は、著書「魂の療法」(PHP研究所2001年発行)の中で、「前世療法」について次のように述べています。


 『 初めて私の本を読む方達のために、少し自己紹介をしておきます。あの運命的な日から、私はずっと長い旅を続けてきました。当時、科学的な教育と訓練を受けた医者であり、精神分析の教授であり、折紙つきの懐疑主義者であった私は、その日、人間の生命とは、厳しい医学教育によって信じ込まされていたものよりも、ずっと広大で、奥の深いものであることを、知ったのでした。


 私はコロンビア大学で学士号を得、エール大学医学部を卒業し、そこの精神科で医学実習生として働きました。その後、いくつかの医科大学で教えましたが、フロリダのマイアミビーチにあるマウントサイナイ医療センターでは、十一年間にわたって、精神科医長を務めました。私の一冊目の本、『前世療法』の主人公であるキャサリンに初めて出会った頃までに、私は四十以上の論文を発表し、精神薬理学と脳化学の分野では、国際的に認められるようになっていました。無論、私は超心理学などの「非科学的」な分野に対しては、完全に懐疑的でした。過去生や輪廻転生といった事柄については無知に等しく、また、知りたいとも思いませんでした。


 そして突然、魂、右脳、非直線的なことが、私の目の前に現れました。不可解なことに、キャサリンが過去生の記憶らしきものを思い出し始めたのです。この退行のプロセスを通して、不思議に彼女の病状はすべて、快方に向ってゆきました。驚きはしたものの、私もまた、科学と直観の調和を探し始めたのでした。


 これは二十年前のことでした。それ以来、私は二千人以上の患者を、子宮の中にいた頃や、過去生の記憶へと、退行させてきました。こうした体験について、私はすでに三冊の本を書き、そのどれもが約三十カ国語に訳されています。


 私の仕事は、輪廻転生、前世療法、ソウルメイトとの出会いなどのテーマを扱っています。そのために、私は今や、輪廻転生の私的代表みたいなことになっています。私はこの役割を喜んで受け入れていますが、それというのも、私達は自分の学ぶべきことを学び終って卒業するまで輪廻転生をくり返すと、固く信じているからです。それに、すでに何回も指摘しているように、輪廻転生は真実であるというかなりの量の歴史的、臨床的証拠が存在しています。 』



*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく存じます。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/

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