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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
1章 入門編 よくわかる『神との対話』
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6-3 《すべてが神に通じている》

しょう子:宗教は意味がないというの?


A:そんなことはないよ。「原点に戻りなさい」ということだよ。


 宗教は人間の生き方を教える教科書なんだ。教科書はツールであって目的ではない。宗教の目的は、人間自身の霊性の向上なんだよ。


しょう子:今は、宗教自体が目的化してしまっている?


A:そう。組織化によって宗教組織は維持できたが、今は組織を維持することにきゅうきゅうとして、世の中を進歩させるだけの真理を示す力を失っているんだ。


 そう思わない?


 人類愛を説きながら、人間同士、殺し合っている。いたるところで戦争をしている。その多くに宗教がからんでいるよ。


 なぜだと思う?


しょう子:......。


A:それは自分たちの方が優れているという考え方だよ。宗教でも民族でも、自分たちの方が優れているという思い込みが、争いを引き起こしている。


しょう子:キリスト教が最高の宗教だと教会で教わったわ。


A:そうだね。すべての宗教がそういっている。他の方がいいなんていうわけがないよね。


 しかしそれぞれの宗教は、時代に合ったそれぞれの表現や方法で、神への道を教えている。


 神への道は数限りなくあって、それらのどれも、そのうちの一つで、どの道がより優れているということはないんだよ。


 どの道を通って神に至るかは、各人がその人生の中で、自由意志によって選択していくんだ。


しょう子:みんながそれぞれの道を歩んでいると認め合えれば、争うことは無いのね。


A:自分たちの方が優れているという思い込みが、対立、戦争を引き起こしている。


 神は、宗教を通して、マスター(師)を通して、芸術や科学を通して、自然を通して、そして本人の魂の叫び(霊性)を通して、あらゆる手段を通して絶えず人間に語りかけているんだ。


 問題は、それに人間が気付くか気付かないか、それを聴こうとするかどうかなんだよ。



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