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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
1章 入門編 よくわかる『神との対話』
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6-2 《宗教は次々とルールを作った》

しょう子:宗教は本質からずれているというのね?


A:そう。宗教が組織化されるに伴い、初期の趣旨からずれてきてしまっているといっている。


 『神との対話』では、キリスト教、イスラム教などの既成の宗教を、「組織的宗教」と呼んでいるんだ。


しょう子:組織的宗教って?


A:文字通り、組織化された宗教ということだね。


 組織というものは、どんな組織でも、それ自体の活動を存続させることを目的としている。というより、活動を存続させるために組織は作られるといってもいいかな。


しょう子:組織を作る目的は、その活動を存続させること?


A:そう。


 例えば、会社を見てみると分かるよね。会社は組織の典型だからね。


 会社組織は、企業活動を長く存続させるために作られているよね。


しょう子:宗教も同じということ?


A:宗教も、いったん設立されると、長く存続させるために組織を作る。


 組織化される経過を簡単に説明するね。


 まず、どんな宗教も、教えを説いた教祖がいる。


 その教えを、教祖自身か弟子(信者)たちが教理としてまとめ、教典が作られる。


 その教理を広める(布教)ために、方法やルールが考え出される。


しょう子:信者が増える。


A:多数の信者が集まると、その集団は組織化されて、その組織をコントロールする取り決め、規約などが作られる。


 このようにして、教祖、教典、信者、規約からなる「組織的宗教」が、次第に形成されて行くんだ。


しょう子:キリスト教でいうと?


A:キリスト教の教典は、聖書、そのうちでも新約聖書だね。そこにはイエスキリストの語った言葉や行状が書かれている。


 新約聖書は、イエスキリストの弟子達が、イエスの死後に書き記し、長い年月をかけて編集されている。紀元後100年頃にでき上がったといわれている。


 しょう子さんも新約聖書は読んでるよね。


しょう子:ええ。イエスキリストの福音やパウロの書いた手紙などが書かれている。


A:司教、司祭(神父)などの職位や、ミサ、献金、感謝祭などの宗教行事については書いてあった?


しょう子:うーん、無かったみたい。


A:そうだよね。


 それらの宗教行事は、宗教組織を維持するために、イエスキリスト以後の人達によって、考案され作り上げられたものなんだね。


 宗教組織を維持するために、司教、司祭(神父)などの階級組織や、集団礼拝ミサ、献金、感謝祭やキリスト降誕祭クリスマスなどの宗教行事が編み出されていったんだ。


しょう子:宗教を存続させるためね。


A:そう。その仕組みによって、2000年余という長きにわたって、組織的宗教は存続できたんだ。


 しかし、今や組織を維持することにきゅうきゅうとして、大きく変化する現代の世界を導くだけの、真理も力も失っているんだね。



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