第13話 窮地
⊂(゜)(゜)ミ⊃三3ブーン
ワイらはステーンの後ろに付いて飛び上がった
ステーンの顔は自信に満ちていた
すると突然、黒雲がおおいかかった
黒雲は嵐となってワイらを襲った
ワイはステーンとはぐれないよう、衝突しないよう、離れないよう
細心の注意を払った
彡(゜)(゜)「どうして引き返さんのやろ?」
こんな嵐の中、敵を攻撃するなんて不可能や
(´_ゝ`)はなにを考えとるんや?
突如、ステーンは機首を下げた
そのせいでスピードが著しく落ちた
彡;(゜)(゜)「危ない!!」
と思う間もなく180度横転
彡;(゜)(゜) .。oO(衝突する!!)
ワイは鋭く、とても鋭く、宙返りせんばかりに緊急回避
彡;(゜)(゜) .。oO(ふぅ……危なかった)
700キロの爆弾を持った機体がやるような動きとちゃうで
自画自賛したくなるほどの離れ業を、ワイは今やったんや
誰かに褒めて欲しいくらいやで
( ^ω^)「よくやったルーデル。たいしたものだ」
彡(゜)(゜)「おおきに」
( ^ω^)「だが、俺たちは窮地に立っているぞ」
シャルノブフスキー伍長の言う通りやった
ワイの周りは真っ暗
ヒューンヒューンという風音
ザーザーと吹き付ける雨音に紛れ
ピアッと一閃の雷が鳴り響いた
バッと周りは白く明るくなる
だが、なにも見えん
吹き荒れる突風が機体をカタカタと揺るがせる
彡(゜)(゜)「地上がどこにあるのかさっぱりわからん」
ワイは今どうなっとるんや?どこを飛んどるんや?
上か?下か?右か?左か?
……ダメや、感覚がおかしくなっとる、さっぱり分からん
( ^ω^)「垂直速度0」
( ^ω^)「スピードは毎秒上がっている」
彡;(゜)(゜)「クソが!垂直落下しとるやんけ!!」
6900 6600 6000 5400 5100 4800 4500
彡;(゜)(゜)「アカン!このままやと墜落や!!」
なんとかせんと死ぬ
汗が全身から流れ出る
3900 3300 2400 1800 1500
( ^ω^)「垂直速度……未だに最速」
彡;(゜)(゜)……
彡(●)(●)「フン!!」
操縦棹を両手で引いて、水平に戻そうとした
これが正しいんかどうかなんてさっぱり分からん
けど、やるしかないんや
ピアッとまた一閃の雷が鳴り響いた
( ^ω^)「高度1200」
血がこめかみでドキドキ脈を打っとる
ふぅ……ふぅ……呼吸も浅い
「自然と戦うなんて止めて、運命に身を任せよ」
と、何者かがささやく
「なぜ、無駄な努力を続ける……諦めて楽になれ」
と、何者かがささやく
彡(●)(●)「アホか!!ワイは最後まで諦めんわ!!」
彡(●)(●)「ワイは死ぬその一瞬まで現役じゃあ!!」
( ^ω^)「高度600」
ドスン!!
死……死んだ……
彡(゜)(゜)「あれ?死んでないやんけ……」
エンジンの音も聞こえる……まだワイらは飛んどるで
( ^ω^)「機体が何かにぶつかったようだ」
彡;(゜)(゜)「はっ!安心するにはまだ早い」
ペダルを力いっぱい踏んだ
機体は上昇し始めた、明るい陽射しが目にしみ込んで痛い
彡(゜)(゜)「とりあえず……もう大丈夫みたいやな」
彡(゜)(゜)「でも……なんで無事やったんやろ?」
( ^ω^)「翼に穴が二つ空いている。そして椛の木の枝が刺さっている」
( ^ω^)「また補助翼と大部分の副翼が吹き飛んでいる」
( ^ω^)「おそらく……墜落ギリギリに椛の木に機体がぶつかって……」
( ^ω^)「うまいことバウンドしたんだろう」
( ^ω^)「まさに……奇跡、生還、天祐の言葉がふさわしい」
ワイらはなんとか基地まで戻ってくることができた
仲間たちは先に帰っていたようで
着陸する機体と一緒に走りながら出迎えてくれた
ワイはすぐにステーンに報告しにいった
彡(゜)(゜)「飛行少尉ルーデル。ただいま帰りました」
彡(゜)(゜)「地表と接触するという特別事故で機体が破損しましたが……」
(´_ゝ`)「よく帰ってきてくれた」
(´_ゝ`)……
彡(゜)(゜)……
(´_ゝ`)「おかえりルーデル。無事でよかった」
彡(゜)(゜)「ただいまやで」
奇跡の生還を果たしたその日、ワイは熟睡した




