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SS級配信者の義姉、ダンジョンスローライフで無自覚無双中  作者: 富士とまと
第一章

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第4話 操縦テスト

 そう、あの時は大丈夫大丈夫。任せて!って思ったんだよね。


「聞いてないよ!こんなすごいダンジョロイド使ってるなんて!」


 レベル999で、冒険者ランクSS……。詳しくない私にだって、これ、相当すごいの分かるよ!


 まぁ、天才だしな。私の義弟って。


 操作パネルでライブ配信中の映像を確認する。


 操作パネルを覗き込んでいるキャラクターの……ダンジョロイドの頭が映る。


 む?なんと、女の子キャラだよ。


 和樹がキャラメイクしたの、女の子だ。ぷふふ。しかも、猫耳っ!


 ダンジョンドロップ品の装備だから服装は勇樹の趣味とは違うだろうけど……。どんなキャラが好みなんだろう。


 パッと顔を上げて、撮影用マイクロドローンに視線を向ける。


 いや、待って、見上げると、今度はステータスの配信映像確認画面が見えないぞ?


 ……えー、鏡とかがないと無理なのかぁ!ちぇっ。


 ダンジョロイドの素体はシンプルに金属でおおわれている。素体のまま使うこともできるけれど、大体の人は写真やイラストを基に、3Dプリンターで作り上げたカバーで覆う。


 そうすると、かわいいダンジョロイドやかっこいいダンジョロイドなど、オリジナルのダンジョロイドが出来上がるらしい。


「”聖剣”のスターマインって名前だし、くっころとかいう女騎士みたいなかっこいい見た目かな?」


 どっちか言うと狐系?


 私のようにぽよぽよ狸系とは違うんだろうなぁ。


「うお!」


 配信映像に視線を戻すと、視聴者の人数が表示されている。


「もうすぐ1万人……み、見なかったことにしよう」


 そっとステータスを閉じる。


 さて、1時間何をしようかな。


 周りを見回す。


 恐る恐る、ダンジョンの壁に近づいていく。


 歩く動作をすると、歩いている感触がある。


「すっご!VRスーツすっご!それからコックピットもすっご!」


 ランニングマシーンみたいになってるんだよね?走れるかな?


 走ってみる。


「うわ、なんか体がいつもより軽い気がする。これもVRスーツの性能?」


 いや違うかな?ダンジョロイドの動きをVRスーツが私に伝えてるから?


 あれ?でもダンジョロイドは私の動きが伝わってる?


「……、分からないことはどうでもいっか!」


 ダンジョンは洞窟だ。ゴツゴツとした岩でできている。岩肌の色は黒とか灰色ではなくて、赤茶だ。色が分かるくらい、明るい。何の光だろう?


 それとも、ダンジョロイドの目に当たる部分に赤外線カメラとかなんか暗い場所でもはっきり見えるのがついてるのかな?


「……、分からないことはどうでもいっか!」


 体が軽く感じるのだ。走るのをやめて、体を曲げてみる。


「お、おお!柔らかい。掌が地面についた!……ような感覚が手のひらに伝わっている!」


 でも、現実の私はこんなに体が柔らかくないはずなので……どうなってるんだろうか、コックピットの中の私。


「……。まあいっか!」

 次に、ジャンプしてみる。


 ぴょんっ。


 うお、体が軽い!


 ぴょんっ!


 すごっ、1mくらいジャンプしちゃったよ。


 え?え?なんで?


 ダンジョロイドの性能すごい!


 いや、コックピットの私はどうなっているのか……。


「……。うん、考えるのやーめた」


 で、ダンジョロイドはどれだけ高く飛べるんだろう?


 ぴょんぴょんと段々力を入れて飛び跳ねる。


「お、うお!」


 まるでトランポリンを飛んでいるように高く飛び跳ねられ。


 ゴチンッ。


「痛っ……くは、ないけど……」


 頭をダンジョンの天井にぶつけた。


 衝撃はある。痛くはないけど、衝撃が……!


 両手で頭を抱える。


 ふえー、壊れてないよね?これくらいで壊れたりしてないよね?


 頭をさすさすと撫でていると、コンっと手の上に何かが落ちてきた。


 手の上ではねて地面に落ちる。


 拾い上げて見ると、直径五センチくらいの大きな金貨だ。


 いや、待って?ダンジョロイド目線で手のひらと比べて5センチに見えるだけで、実際は猫サイズ人間の手のひら


と比較すると……って、まぁ実サイズはどうでもいいか。とにかく大きな金貨をゲットした。


 天井を見上げる。


「もしかして、頭をぶつけたから出てきた?」


 確か、そんなゲームがあったよね。ジャンプして叩くとコインが落ちてくるとか。


 なるほど。


 たくさん貯めるといいんだよね?


 右手を突き上げ思いっきりジャンプ。


 天井を殴りつける。


 また金色のコインが落ちてきた。続けて何度かジャンプするとジャラジャラと落ちてくる。


「だ、だめだ。私の体力が持たない……」


 ちょっと休憩。


 落ちたコインを拾い集める。20枚ある。


 サイズは同じだけど、模様が違う。あと、宝石みたいなものが真ん中に入ってるのもある。


「ふむ。赤い宝石と黄色い宝石と緑の宝石と……これ、絶対青い宝石のやつもあるよね?」


 よし。もうちょっと頑張って出すぞ!


 10回ジャンプして、拾って確認という作業を30回ほど繰り返す。


「出ないぞ、青いの!こんなにあるのに、どうして!」


 赤が8枚、黄色が7枚、緑に至っては16枚もあるのに、青がない。


「あ、透明な宝石のが一つある」


 透明と言えばダイヤモンドだろうか?だとするとこれが一番いいやつ?


 5センチの金色コイン。中央に1センチほどのキラキラ光る宝石がはまっている。


「何カラットあるんだろう。ダンジョンから持ち出すと消滅しちゃうからダンジョンの中にいるときだけのお楽しみだ」


 あ!


 お楽しみと言えば……!


 配信を見てくれている人も見たいよね?


 金色コインを一つとって、マイクロドローンに近づける。


 このマイクロドローンはダンジョロイドとともに開発が進んだカブトムシほどの大きさのドローンだ。魔物に壊されちゃわないの?と聞いたら「熊と遭遇しているのに、雀に気を取られる人間はいないだろ?」と言うことらしい。


 猫サイズダンジョンの魔物からすれば、ダンジョロイドが熊みたいなもので、マイクロドローンは雀のような存在ってことだよね?



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