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特訓の成果

 同室で幼馴染のミーヤは、治癒魔法を使う癒やしの聖女。最近は攻撃組と補助組の連携訓練に出てる。


 ミーヤに頼んで、午前中の訓練が終わった休憩時間にジェイド騎士団長を騎士団宿舎の裏庭に呼んできて貰った。


 公務のすきまがあったのか、カーマイン公女も一緒。


「騎士団長殿、紫魔導士適性のあたしには出番がないみたいなので、あたしも剣持ちの攻撃組と一緒の訓練に入れてください」


綾川(あやかわ)優梨(ゆり)、だったか。癒やしの聖女からは、大層、頑張り屋だと聞いておるぞ。心がけは結構だが、剣が振れるのか」


「基礎訓練から、みっちりピオニー騎士に鍛えていただきました。お手合わせ下さればわかりますよ」


「ほう、面白い。わしから一本取れたら、剣士組に参加してもよいぞ。そのかわり、わしも打ち込むから、お前が先に降参したら失格だ」


 団長さんは木剣を2振り用意させ、一方をあたしに渡してきた。


 団長さんはシャトルーズ騎士より随分強いんだろう。ピオニーさんと一緒。静かな構えで、全然、隙がない。


「どうした、来ないのか? では、わしからゆくぞ!」


 ピオニーさんに教わって読心魔法も剣技も鍛えてきた今のあたしには、団長さんの考えを読むのも難しくない。


 団長さんはシャトルーズ騎士よりもずっとたくさんのパターンを頭の中に用意してる。


 だけど、相手が頭の中で想定してる動きのそれぞれにどう対応するのがいいか、あたしだって剣捌きをしっかり教わってる。


 団長さんは正眼に構えて一歩、また一歩と、にじり寄ってくる。


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